40歳といえば社会人としても人生でも、ちょうど中間点に位置する年齢だ。会社員なら課長クラスまで出世して部下を持っている人も少なくないし、企業によっては役員や部長クラスまで出世している猛者もいる年代だ。
そんな40歳のビジネスパーソンはいったいどれぐらいの給料をもらっているのだろうか。東洋経済オンラインは上場企業(約3600社)を対象に各社の40歳社員の年収を独自に推計。全国トップ500社のランキングを紹介する。10月24日に配信した「30歳年収『全国トップ500社』ランキング」の40歳版となる。
単体の従業員数が20人に満たない場合や平均賃金の発表がない企業は集計対象から除いた。有価証券報告書(2015年6月期~2016年5月期)の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「平成26年賃金構造基本統計調査」を基に試算した。業種分類ごとに賃金カーブを算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて試算した。あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。
グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため、単体の年収数字となっている。また、純粋持ち株会社は本社の中枢機能を担う社員のみで成り立っているケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある。こうした純粋持ち株会社について、原則としてランキングの対象から除外していることも、併せてお断りしておきたい。
上場企業の40歳推計年収、平均は590万円
トップクラスで目立ったのは、30歳版のランキングと同じく、東京に本社を置きM&A(企業の買収・合併)に関連する企業だ。全国1位はM&Aキャピタルパートナーズ(40歳推計年収2271万円)、2位にはGCA(2247万円)が続き、ワンツーフィニッシュ。4位ストライク(1771万円)、5位日本M&Aセンター(1537万円)も高い。
3位に割り込んだのは大阪に本社を置くキーエンスで2023万円。全国的にも知られる超高給企業で、FAセンサーが主力のメーカーだ。6位はヒューリック(本社:東京都)の1410万円。そのほか総合商社や大手マスコミ、大手不動産などが上位に続く。やはり東京都に本社を置く大企業が目立つ格好になった。
それでも本ランキングで40歳推計年収が1000万円を超えたのは35社と集計対象企業3205社の1%強にすぎない。年収1000万円プレーヤーは多くのビジネスパーソンにとって憧れの水準だ。集計対象企業3205社を単純平均すると40歳推計年収は591万円、平均年収は590万円、平均年齢は39.8歳だった。