環境汚染が原因で年900万人も死亡している インドが最多=研究報告
[ロンドン 19日 トムソン・ロイター財団] - 医学雑誌ランセットに掲載された最新の研究で、2015年に環境汚染が原因で死亡した人は900万人で、AIDSや結核、マラリアを合わせた死者数の3倍に上ったことが明らかになった。
この問題に2年にわたって取り組み、世界各国の40人の研究者がが参加した「汚染と健康に関するランセット委員会」の研究報告によると、汚染が原因で早死にする人が最も多かったのはインドで250万人、次いで中国の180万人だった。
また、全世界の死亡のうち6分の1が汚染に原因があり、その大部分は発展途上国が占めていたという。
執筆者の一人は「グローバリゼーションに伴い、鉱業や製造業が貧しい国にシフトしており、それらの国では環境規制が緩いことが多い」と指摘した。
高レベルの汚染に長期間さらされると、呼吸器や炎症系に悪影響を及ぼし、心臓や肺の疾患につながるという。
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