総選挙勝利でも弱体化する「メルケル政権」 連立与党からして足並みがそろっていない

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連立を成立させるだけで数カ月はかかる。なにしろ、保守とリベラル、環境政党の連立なのだ。10月に地方選があるニーダーザクセン州ではAfDが支持を集め、新たな不安要素になっている。

さらに、バイエルン州を拠点とするCDUの姉妹政党、キリスト教社会同盟(CSU)も来年秋に地方選を控える。AfDの足音が迫る中、CSUはメルケル氏の移民政策に批判を強めており、同氏は一段の右旋回を迫られる公算大だ。

連立政権にとって厄介な問題

連立政権にとって、とりわけ厄介な問題になりそうなのがユーロ改革だ。共通予算などをめぐって、FDPと緑の党は対立している。

ドイツの中道政党は持ちこたえたが、合意点を見いだせるかどうかが試されようとしている。

ダニエラ・シュワルツァー 独ベルテルスマン財団理事

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Daniela Schwarzer

ドイツ外交政策協会(DGAP)会長、著名投資家ジョージ・ソロス氏が設立したオープン・ソサエティ財団の専務理事を経て現職。

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