JAL・ハワイアン大型連合、「打倒ANA」の勝算 2018年からコードシェアやマイル提携を開始
会見の前日、植木社長とダンカリーCEOは食事を共にした。「航空会社のトップとして目指していることが、非常に似通っている。そんな信頼感を大切にしたい」と植木社長は笑みを浮かべる。
1つは定時運航だ。ハワイアン航空は米国の航空業界で10年以上定時運航率で首位。JALも米フライトスタッツ社が集計する定時運航率ランキングで5年連続、アジア太平洋地域で首位を誇る。
また、成田・羽田という首都圏一極集中のANAとは異なり、JALとハワイアンは関西、中部、新千歳など主要空港にも路線を持つ。ダンカリーCEOは「顧客にとって重要なのは、とにかく多くの選択肢があることだ」と強調する。
ハワイアンが持つ羽田路線もJALには魅力的
とはいえハワイアンが持つ羽田路線も、JALには魅力的だ。JALは米国向けの羽田発着枠を2つしか持っておらず、今年4月に羽田―ニューヨーク線を就航させるため、従来運航していた羽田発着のホノルル線を成田へと移した経緯がある。
日本進出からわずか7年ほどで急成長してきたハワイアンは、JALの目に脅威にも映ったはず。だが提携を結んだことで、強力な味方となった。
ハワイアンは来年にかけて米国本土路線向けの小型機「A321neo」を順次導入を始める。そうすれば、国際線用機材であるA330を日本路線により多く振り向けられるようになり、「新たな日本路線を飛ばせるようになる」(ダンカリーCEO)。
「ANAがA380で市場を変えるだろう。しかし、JALとハワイアンのパートナーシップも市場を変えることになる」とダンカリーCEOは強気だ。A380の”襲来”を前に、どこまで差をつけることができるだろうか。
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