ランキング2位のJALは、学生への接し方がよいようだ。「学生を緊張させない工夫が素晴らしく、その気持ちがとても強いので、とても楽しめた」(龍谷大学、文系)。また、「名前も覚えてくださり、フレンドリーに接して下さったから」(東北大学、理系)というコメントもある。自分の名前を覚えてもらえれば、学生の喜びは大きいだろう。
現場感も大事である。理系学生に対して「説明会のなかに格納庫見学もあり、普段見ることのできない業務を見ることができた」(早稲田大学、理系)と整備の現場を見せ、女子学生に対しては「実際に制服で登場して、目でも楽しめる説明会だったから」(上智大学、文系)と憧れの制服姿を見せている。
全日本空輸(ANA)(13位)に対する評価もJALに似ている。「人事の方がみなさんやさしい! 選考のたびに先輩CAがいてくださって、お話しできたのがたのしかった」(関西学院大学、文系)というように、気配りと優しさが評価されているようだ。
理系の評価ポイントは「じっくり話せる」こと
一方、理系ランキングは、1位パナソニック、2位ライオン、3位味の素、4位NTTデータ、5位野村総合研究所(NRI)、6位トヨタ自動車、同東海旅客鉄道(JR東海)、同日立製作所、9位カゴメ、同デンソー、同東レという企業が並ぶ。
学生が評価する説明会は、文系と同じく社員なのだが、少し感じが違う。文系は社員のスマートさを評価する傾向が見え、ややキラキラしたものを好んでいるように感じる。理系では社員と「じっくりと話せる」ことを好んでいるように見える。
たとえば1位のパナソニックに対しては、「OGが沢山くる。実質のリクルーター面談になるが、技術面談をしっかり見てもらえ、大いに役に立った」(奈良女子大学、理系)、「社員の方とじっくりお話する機会を設けていただいたためです」(岡山大学、理系)。
目立つ言葉は「しっかり」「じっくり」であり、マンツーマン対応が好まれているようだ。
2位のライオンで目立つ言葉は「研究所」。「研究所見学もついており、具体的に仕事内容をイメージできた」(東京工業大学、理系)、「研究所見学ができたから」(東京大学、理系)、「研究所見学を含む、充実した内容が用意されていたから。また、帰り道で通ると危ない場所を教えてくれるなど、学生に親切」(静岡県立大学、理系)。
理系学生に対して研究所見学は王道のアプローチといえるだろう。
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