子どものほうが落ち着いて冷静に周りの様子がわかっていて、一方の親はイライラしていたり、周囲に当たることすらあります。そこまでいかずとも、「親子で言い合い」が頻繁に起こるという現象としても現れます。つまり、「親の一方的な強制→子どもは渋々やる」という小学校時代から一歩先に進み「親の一方的な強制→子どもの反発→親のさらなる反発」がループのように繰り返されるのです。
本来は年齢が高い側が、大人としての対応をしなければならないのに、同等のレベルで言い合いをする現象となってしまうのです。そこで、あらためてここで、重要な原則を知る必要があるのです。
「親は成長が止まっているが、子どもは成長していることを知る」
子どもは成長しているのです。変化しているのです。子どもが生意気になった、口答えしてきたという状況は子どもの成長であり、それはとても喜ばしいことなのです。
では、今後どのように対応していけばよいのでしょうか。次に解決策についてお話ししましょう。
一緒にいることと、信頼関係があることは別
解決策はいくつもありますが、ここでは最優先すべき解決策を1つ提示しましょう。それは親子の間での信頼関係の構築です。親子なのだから信頼関係はあると思っているかもしれませんが、同居をして日頃接していても、信頼関係があるかどうかは、また別のことです。信頼関係ができていれば、親の言うことが理解できます。もちろんそれが理にかなった内容である場合ですが。
さて、この信頼関係の構築ですが、どうすればいいかおわかりでしょうか。信頼関係の構築は、コミュニケーションの「量」と大きく関係します。
事実、信頼できる人とはコミュニケーションを多く取ることも多いでしょう。阿吽(あうん)の呼吸で言葉が少ないケースもあるかもしれません。しかし、自分とソリが合わない人や、できれば話したくない人とはコミュニケーションは取りませんね。ですからますます、信頼関係はなくなっていくのです。これは人対人だけでなく、国対国でも同じです。コミュニケーションがなくなれば、対立するのです。
日々顔を合わせる親子だからコミュニケーションは取っていると思われるかもしれませんね。しかし、コミュニケーションとはただ、話せばいいというものではありません。内容が重要なのです。これを間違えると、信頼関係は構築されません。
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