なぜスマホゲームは「不倫」へと発展するのか 「出会い」の中心地はSNSからネトゲに移行

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しかし、元カレは束縛が激しい性格だった。最初のデートのときのラブホテルで、朱里さんの夫に不倫をバラす発言を匂わせたので、関係をそこで終わらせる。

「15年前に、彼の束縛が嫌で別れたのに(笑)。人間の基本的な性格は変わりません。元カレとは、お互いに情が移る前に、遊びということで、初回でバイバイ。私はFacebookをやっていないので、こんなふうに人とつながれるというのが新鮮でした。その後、もっと面白いゲームはないかと思っていたときに見つけたのが『モンスターハンター』(モンハン)だったのです」

このゲームは、ハンティングアクションゲームの人気シリーズ。ゲーム曲のコンサートや、ゲームの世界観を生かしたウエディングプランなども登場している。朱里さんは、現在の彼とモンハンで知り合う。

「私はドラクエ世代だからロールプレイングゲームが好きなんです。このゲームは狩猟団というものを組織し、仲間でモンスターを倒すのが特徴。ゲーム内にはイベントがあり、決まった時間にメンバーが集まって、ゲームを進めるなどの工夫もされています。私は彼が団長になっているグループに参加することが多いのですが、彼の優しくて控えめで強い性格に、惹かれるようになっていきました」

ゲームには人間性がにじみ出る

ゲームには性格が表れるという。ゲーム内での名前の付け方、武器や衣装選び、戦い方などにプレーヤーの人間性がにじみ出る。

「オラオラ系のゲームスタイルの人は、なるべく避けていました。彼は大人っぽい落ち着きがあって、先に私のほうから好きになったんだと思います。その気持ちは伝わったらしく、ゲーム内のチャットで、彼のほうからLINEのIDを教えてくれて連絡を取り合うようになりました。最初はゲームの話題だったけれど、今日食べたものや、おやすみのあいさつなどをするようになり、どんどん好きになりました。初めて声を聞いたときは、あまりの興奮でひとりエッチをしてしまったくらい」

彼は大阪在住で妻帯者だから、自由になるおカネも少ない。2人が最初に会ったのは、出会いから半年後。彼の東京出張に合わせ、2人はデートをした。朱里さんは銀座・和光の前で彼を待つ。

「自分史上最高にドキドキしていたかも。中学時代に戻ったみたいなときめきでした。彼はゲームのたくましいキャラとは全然違う、普通のメガネをかけたサラリーマンだったのですが、すぐにわかりました。彼が行きたいという『俺のフレンチ』でゴハンを食べ、新橋のビジネスホテルで初エッチ。やはり、落ち着いていて、すごく性格が合う人だったんですよね。身も心もギュッとつかまれるくらい気持ちよかった。会えない時間が長かったから、気持ちが盛り上がっていたかも」

次に会えるのは1年後だという。その間も、朱里さんはゲームやLINEを通じて彼と連絡を取り合っているという。

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