オバマ氏のシャーロッツビル事件に対するツイッターコメントに対して、「いいね!」という反応は、なんと500万件に達したという。「待ってました!」といわんばかりの、「オバマ・ヒーロー」再登場という観を呈したのだ。
この「オバマ・ヒーロー」再登場は、オバマ氏が最高裁判事に指名される可能性につながる。その可能性が出てきたことは、オバマ氏の野望が消えていないことを物語る。トランプ氏にとっては面白くないことこのうえない。なんとしても阻止しなければならない。
それを阻止する強力な援護者として浮上してきたのが、不法移民取り締まりのヒーローでもあるアーパイオ元保安官の存在だ。
オバマ氏の出生問題を調査した保安官
かつてオバマ氏が大統領選に出馬する前、さらに再選時に、アリゾナ州保安官だったアーパイオ氏は、オバマ氏には米国生まれの出生証明書がないとして、その調査をしていた。米国生まれでなければ、米国の大統領にはなれない。
オバマ氏は、ハワイ州に生まれ、インドネシアで育ち、米西海岸のオクシデンタル大学で2年間学んだあと、東海岸に移ってコロンビア大学で2年学んで大学を卒業した。その後、ハーバード・ロースクールへ進み、首席で卒業した。
西海岸のオクシデンタル大学はカリフォルニア州のロサンゼルスに近い。映画とメディアで盛んなハリウッドのすぐ近くだ。オバマ大統領時代の8年間、そのハリウッドの人たちはほぼ100%オバマ大統領を熱烈に支持した。
オバマ氏の出生問題はすでに解決している。しかし、不法移民の取り締まりで鳴らしたアーパイオ氏は、いまだにその解決を認めていない。トランプ氏の「宿敵」オバマ氏の最高裁判事・長官への道をふさぐには、アーパイオ元保安官を味方につけておくことは、まさに鬼に金棒だ。
この元保安官恩赦の狙いは3つある。1つは、共和党の支持基盤であるアリゾナ州を盤石にする。2つは、不法移民問題を正面から取り上げ、シャーロッツビル事件での失言、不評を打ち消す。3つは、「オバマ・ヒーロー」の再登場を阻む。
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