ハフポスト、「リニューアル立役者」の正体 ジュリア・ベイザー氏とは何者か

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「ベイザー氏によってワシントン・ポストは、商品についてよりプロフェッショナルに考えるようになった。彼女は、人々の目を同じ方向に向けさせる能力に長けており、その決断力はハフポストが求めていたものだ」と、現在はマイクで働いており、ワシントン・ポスト時代の同僚で親友のコリー・ハイク氏は語る。

ハフポストで目指すものとは?

ハフポストでベイザー氏は、Webサイトのリニューアルで忙しく立ち回っている。商品チームを4つのグループに再編成することで、エンジニアのスケジュールを新製品の公開と編集上のニーズにより沿ったものになるように調整。チームをグループに分けることで、プロダクトチームがテックスタックのさまざまな分野と提携していたために発生していた無駄や堂々巡りを減らすことになった。新しい機能をより早く実装できるようになり、それにより動画視聴率や完了率が上がっているとベイザー氏は述べた。

ベイザー氏の下、ハフポストはモバイルWebから記事をアプリ内に引っ張ってくるのではなく、そのアプリ内で記事を読み込む技術開発を開始した。これにより、アプリ内でのページ読み込み時間が8秒短縮され、1回の訪問の記事閲覧数が8%増となった。また、彼女のチームはSnapchatやインスタグラムのストーリーに似た「ストーリーブック」機能のような新しい記事フォーマットも構築。なかでも注目すべきは、サイトデザインのリニューアルはベイザー氏が原動力になっていたことだと、事業開発責任者のマーク・シルバースタイン氏は語る。

来年、ベイザー氏は音声で起動するAlexaの機能とチャットボットを開発することを望んている。また、今秋には同社がアメリカの23の都市を訪ねて、アメリカの人々の生活を記録することをテーマにした「リッスン・トゥ・アメリカ」プロジェクトのチャート、動画、インタラクティブデータセットの作成も考えている。

業界で最先端のパブリッシャーを名乗るためには、ジャーナリズムの質と同様に編集コンテンツのパッケージとディストリビューションについても考慮しなければならず、そのためデジタルニュース企業ではプロダクト責任者が組織で台頭するようになってきた。ピンクのビーツ・バイ・ドクター・ドレのヘッドフォンをつけて職場に現れ、仕事に取りかかるベイザー氏は同僚から賞賛の的となっている。

「メディア企業の商品担当にはたくさんの栄光がある。しかし、常にスポットライトを浴びるのではなく、キーボードの前で地道に仕事を片付けるジュリア(ベイザー氏)のような人材がもっといれば、この業界はまだまだ良くなるだろう」と、ディッカー氏は述べた。

Ross Benes(原文 / 訳:Conyac)

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DIGIDAY[日本版]編集部

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