「ポケモンGO」を生んだ男が語る技術の本質

「ビジネスの現場はソフトが物事を左右する」

――リアルで会うのが必要な仕事とは?

何かを開発するというのはだいたいリアルが重要になりますね。新しいものを創るときって、みんないろんなアイデアをもっていて、それをああでもない、こうでもないって議論しますよね。その時に相手の声が途切れたり、真剣な目つきがわからなかったりすると、反応が鈍る。リアルに会う価値は、ネット時代になってむしろ高くなっていると思います。

絶対に会わないといけないということでもなくて、大事なのは柔軟性なんです。米国のIT業界では、ワーク・フロム・ホームはある程度許されています。今日は家にこもって仕事をしたいという日にはそれも選べる。生産性や創造性を高める上では、ルールはできるだけ柔軟なほうがいい。

シンギュラリティは来ない

――GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と呼ばれるITガリバーのうち、今後ますます強くなるのはどれだと思いますか。

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みんな強くなるんじゃないですか?僕は立場的にグーグルに近いので、この企業の強さを説明するなら、社員ひとりひとりがユーザーの方を向いているという点です。ユーザー・ファーストの姿勢がすごく徹底されている。

――テック関連の情報を得るために、チェックしているメディアは?

米国では紙のメディアは全然読んでいません。ツイッターで気になる人をフォローしていますね。たとえば、ジョン・カーマックとか。この人は3Dゲームの父みたいな人です。

――2045年にシンギュラリティ(技術特異点、コンピュータが人間の知性を超えるという考え方)は来ると思いますか。

来ないと思う。なぜかというと、うーん、具体的にはうまく説明できませんが、コンピュータがそこまで進んでいる気がしない。直感的にそう思います。

週刊東洋経済8月21日発売号(8月26日号)の特集は『教養としてのテクノロジー』です。
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