大変化時代は「先着順」という採用も有効だ 経営者の"好み"で採用する会社は負ける

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もちろん、それぞれにはAI、IoT、ビッグデータなどの技術が駆使されています。当然、これから産業構造も激変し、短いサイクルでのイノベーションが起こるでしょう。まさしく、これからは超高速、超複雑な時代になっていく。「明日がわからない時代」になっていくと思います。

そういう時代になってくると、いかなる「突然の変化」にも対応できるような準備を怠らないことが、経営者の役割です。ある日、目が覚めると周囲の風景が変わっている。突然、今の本業は、時代遅れとなり、社会から不要とされるかもしれない。あるいは、自社自体も不要になるかもしれない。そういう覚悟と準備をしておかなければならないでしょう。

とりわけ、いま始まった第4次産業革命。BARIS革命(ビッグデータ、AI、ロボット、IoT、シェアリングエコノミー、それぞれの頭文字)は、能力的にも性格的にも、いままでとはまったく異質な人材を準備しておく必要があると思います。

「どうもおとなしいからダメだ」「暗い性格だからダメだ」「なにを考えているのかわからないからダメ」などという基準で面接試験をしていては必要な人材を見逃すことになるかもしれません。これからは、変人や奇人をあえて採用するほうがいいかもしれません。

変人、奇人と思われるような人材がカギを握る

案外そのような人が、瞬時に変化する時代に、大いに役に立つかもしれません。IT企業でも、場合によっては「ITの知識がない人材(IT企業においては変人)」も受け入れておいたほうがいいかもしれない。異質の、異次元の商品を開発商品化して、それが市場に受け入れられるかどうか、評価させるのに、役に立つかもしれないからです。

そもそも、お客のほとんどが、ITに関する深い知識はありません。そういうお客に異質の新商品を販売するとなれば、売る前にIT知識のない人材にその新商品を使わせて意見を求めることは、一つの方法でしょう。

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