北朝鮮を巡る情勢の緊迫度は「やや後退」した

マクマスター大統領補佐官、語調弱める

8月14日、北朝鮮半島の緊迫がやや後退。米当局者らは直近で戦争が起きるリスクを巡る発言で語調を弱めている。写真は北朝鮮との非武装地帯近辺を警備する韓国兵士。14日、韓国・坡州で撮影(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル/北京 14日 ロイター] - 北朝鮮半島の緊迫がやや後退している。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が14日、北朝鮮の核問題は平和的に解決する必要があると発言したほか、米当局者らも直近で戦争が起きるリスクを巡る発言で語調を弱めた。

ここ数カ月、北朝鮮が米国本土へ届く核兵器の開発が近いとの懸念で地政学的緊張感が高まっている。北朝鮮は前週、米領グアムに向けて弾道ミサイルの発射を検討していると発言。トランプ米大統領は北朝鮮が浅はかな行動を取れば、軍事的に対応する準備は完全に整っていると警告した。

文在寅大統領は14日の定例会議で「朝鮮半島で二度と戦争が起きてはならない。どのような起伏があっても、北朝鮮の核問題は平和的に解決する必要がある」と発言。「米国もわれわれ同様、落ち着いて責任ある形で現状に対応すると信じている」とした。

「戦争が始まる危険性が高まったとは思わない」

米当局者も北朝鮮に対する語調を和らげている。マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、米ABCテレビのインタビューで「1週間前と比べ戦争が始まる危険性が高まったとは思わない。10年前と比べれば高まっている」と述べた。

米国のティラーソン国務長官とマティス国防長官は14日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルに連名で寄稿し、米国は北朝鮮に対して外交的・経済的圧力を加えることで「完全で検証可能かつ不可逆的な形で朝鮮半島の非核化と北朝鮮政権の弾道ミサイル計画の破棄を目指す」とした。

韓国の徐柱錫副・国防相は13日、韓国のテレビで「韓国も米国も北朝鮮がミサイルの大気圏再突入の技術を完成させたとは思っていない」と述べた。

トランプ氏は北朝鮮の主要な同盟国で貿易相手国である中国に対して、北朝鮮を押さえ込むように要請しており、中国の対応が米中貿易に影響するとしている。これに対して中国は貿易と政治を結びつける米国を厳しくけん制。

中国外務省の華春瑩報道官は「(朝鮮)半島の問題と貿易・ビジネスは別々だ」と述べ、「これらに関して米中はお互いを尊重し協力を強化するべきだ。片方の課題を利用して他の課題について圧力をかけることは明らかに不適切な行為だ」と主張した。

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