(第16回)今、求められる採用ブランディングとは何か(後編)

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●エピローグ

 前後編を通して3社の取り組みを見てみると、その共通項は自社に集まるべくして集まった母集団から採用しているのではなく、いかに求める優秀層と出会える機会を創出していくかという点で個性的な工夫をしていることである。また、パネルディスカッションでは、学生の二極化現象を実感しているという意見が多く、優秀層の獲得競争は一層激しくなっていることが感じられた。  このような状況においては「優秀な人材が集う会社」という採用ブランドを個性的に作っていかなければならないことを意味する。
 全世界的に経済上の競争状態が強まる中、国境を越えての人材獲得の重要性が極めて高まっている。
 アメリカでは「Talented WAR」=人材獲得戦争とまでいわれ、世界的規模での優秀人材争奪戦が国をあげて繰り広げられている。
 あるシンポジウムで見聞した事例をあげておくと、日本の約20倍にのぼる年間50万人規模の情報システム関連人材を輩出するIT王国であるインド。そのインド出身者はシリコンバレーのおよそ6割の企業に経営層として迎えられているという。
 シンポジウムに招かれていたインド人パネラーは「海外に飛び出すには、大きな決断と勇気が必要だ。それは、成功したときの果実の大きさを期待するからできることである。
日本はその点の魅力に大きく欠けると言わざるを得ない」とパネラーの一人ははっきりと口にした。
 グローバルなフィールドで成功を求める外国人にとって、日本には言語以上の壁が存在している。そして、その壁を崩すか崩せないかは、グローバル市場での成長戦略を描く企業のエンジンにもブレーキにもなりうる。  採用力が経営力を左右するリクルーティングパワーの時代が到来しつつある。

採用プロドットコム株式会社
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者のための専門サイト「採用プロ.com」を運営。新卒、中途、派遣、アルバイトなどの採用活動に役立つニュース、情報、ノウハウを提供している。

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