横須賀から面白いコンテンツが生まれるワケ カレーチョコやイングレスで観光集客
横尾さんは、その後も次々と新しい横須賀土産を開発するほか、旧海軍の軍艦をイメージしたカレーのプロデュースや、海上自衛隊の制服などをモチーフとする製品を販売する「ミリタリーショップ」を立ち上げるなどしてきた。
そして、現在は、既存店舗を運営しつつ、「艦マニア」という新しい店舗をどぶ板通りに準備中と、とても忙しい。
横尾さんに、なぜ、次々と新しいアイデアを形にし、ヒットを生むことができるのかと問いかけると、すぐに、
「批判されても“なにくそ”と思う。打たれ強いことは、間違いない。それと、世間知らずなので、一般的なマーケティングをいっさいやらず、ひらめいて、これをやりたい、これはお客様のためになると思ったら、すぐに動いて全力投球する」という答えが返ってきた。
確かに、一般的なマーケティングを行えば、カレーチョコは生まれなかっただろう。
「不思議なことに、やりたいと思ったことは、世の中で、ほかにもやりたいと思っている人がいる。早く動かないと先を越されてしまう。実際、温めていたアイデアを先に形にされてしまったこともあり、タイミングがすべて」と話す。
その代わり、どんなに人から言われても、自分の中で明確にイメージができないことは、いっさいやらない主義だ。
海外旅行も仕事のヒントになる
また、年に数回必ず行くという海外旅行では、台湾や香港、マレーシアなど、横須賀に来てくれるお客さんたちの国を回る。
「飛行機や列車のチケットも宿も全部、自分で手配し、行きたい店へのルートも自分で探すが、必ず苦労する。そうすると、成田から、わざわざ横須賀まで来てくれるお客さんの気持ちがわかる。そういう経験が、全部、仕事のヒントになる」という。
ここまで話を聞けば、努力家で、根っからの仕事好きであることは、間違いないようだ。最後に、横尾さんは、
「横須賀海軍カレー本舗は、上司である社長や部長は、何か提案を持って行くと、必ず否定から入るが、私がやりたいと思うことを本気で話し合えば、やらせてくれないことは何ひとつない。否定から入ることで本気度を試されているのだと思う。とても寛大で心強いこのような環境は、とてもありがたく、感謝してもしきれない」と付け加えた。
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