改革続々、新生「湘南モノレール」の"熱い夏" 新車投入と23年ぶりダイヤ改正で利用者急増

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住宅街を駆け抜ける湘南モノレールの車両(編集部撮影)

湘南の太陽の日差しを浴びながら、観光客であふれる江の島に向け、一筋の銀色の光が夏空を背景に駆け抜ける。

神奈川県にある湘南モノレールという会社をご存じだろうか。同社が運行するモノレール路線はJR東海道線、横須賀線、根岸線などが乗り入れる大船駅と、一大観光地である江の島の入口に位置する湘南江の島駅との間、6.6kmを結ぶ。

乗車してみると、遮音壁がないために空中からの車窓風景がダイレクトに楽しめることや、高低差のある曲線の多い路線であるために、多くの人が「ジェットコースターのようだ」と言う独特な乗り心地など、他にはない個性が、湘南モノレールにあるのが実感できる。大船―湘南江の島間の所要時間がわずか14分ということも含め、個性や強みが、より広く認知されれば、今後、湘南モノレールが人気路線になる可能性は十分にある。

大手商社出身の社長が経営を変えた

1970年に開業、1971年に全線開通した同路線は、三菱重工業をはじめとする三菱グループが、永らく大半の株式を保有してきたが、2015年5月に経営共創基盤の傘下企業・みちのりホールディングス(HD)に株式が譲渡された。

同年10月には、大手総合商社双日でベトナムスズキ副社長や双日ロジスティクス国際事業本部長などを歴任した尾渡英生氏が社長に就任し、これまでのおよそ2年間に、23年ぶりとなるダイヤ改正をはじめ、さまざまな経営改革を行ってきた。

尾渡氏は埼玉大学経済学部を卒業後、1983年に日商岩井(現・双日)に入社した。配属先は自動車部。20年にわたってベトナム、マレーシア、インドネシアなど海外に駐在し、ベトナムでは日商岩井、スズキ自動車、現地パートナーの3者が設立した合弁会社の副社長に就任。自動車やバイクを製造、販売する業務を手掛けるなどした。2015年に転職を考えていた際、人材エージェント会社から湘南モノレール社長就任の話を最初に打診されたときには、そもそも湘南モノレールという路線があることを知らず、まずは大船に行って、モノレールに乗ってみるところから始めたという。

現在進行中の駅施設のバリアフリー化や、地元を中心に話題になっている湘南モノレールのユニークな取り組み、2020年東京五輪への対応などについて、尾渡社長に話をうかがった。

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