イギリス難病乳児の命は、誰の手にあるのか

SNS論争が世界で過熱

この裁判では、子どもの運命を決めるべきは親か、それとも医師かという、苦渋に満ちた倫理的なジレンマに注目が集まった。

痛ましい法廷闘争が次第に明らかになり、ローマ法王フランシスコとトランプ大統領がネット上でチャーリーちゃんの両親に対する支持を表明すると、世間の関心は大いに高まり、同裁判を巡る論争は英国にとどまらず、世界的現象となっていったことが、ウェブアクセス解析ツール、グーグル・アナリティクスは示している。

チャーリーちゃんの運命を誰が決めるべきか

ローマ法王は6月30日、「人命を守ることは、とりわけ病を患っている場合、神が皆に委ねられた愛という使命である」とツイート。この日、チャーリーちゃんへのグローバル検索は285%上昇した。

それから3日後、トランプ大統領が「英国にいる友人や法王のように、小さなチャーリー・ガードちゃんを助けることができるなら、われわれは喜んでそうする」とツイートすると、検索は75%アップした。

英国内外で非常に多くの人が、チャーリーちゃんの運命を誰が決めるべきかという問題に関心を寄せ、インターネット上でコメントしているのを受け、ニコラス・フランシス裁判長は、事情をよく知らず投稿されたネット上のコメントを非難した。

「ソーシャルメディアの世界は、確かに非常に多くの利点もあるだろうが、本件のような裁判がネットで拡散される場合、事実に基づいていようとなかろうと、誰もが意見を表明する資格があると感じることを、落とし穴の1つとして挙げておきたい」と同裁判長は語った。

フランシス裁判長は、チャーリーちゃんが英国の公衆衛生サービスの犠牲者だと主張したり、衛生サービスには運命を決める力があるとする「ばかげた」コメントについて言及した。

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