このとき、トランプ大統領はいつもの好戦的な口調で、「私たちの国から数千の工場が盗み出されたが、これまで何も言えなかった米国人たちは今、ホワイトハウスを通じて声を上げられる」と高らかに宣言した。
ウィルバー・ロス商務長官もこのとき、2つの大統領令は「海外のパートナー国と米国間とのまったく新しい通商関係の始まり」を示すものだと付け加えた。まもなく完成する予定の報告書には、米国の貿易赤字の原因となっている「貿易上の虐待および非互恵的な慣習」について詳細に記されるだろうと述べた。
トランプ大統領が貿易上「敵視」しているのは
もっとも、貿易赤字は複雑な問題であり、必ずしも貿易相手国の不公平な慣習の結果ではないとの見解も示し、自身はより穏健的な考えであることを示唆した。
が、実際にはトランプ大統領は貿易についてはすでに一部態度を軟化させているほか、米国第一主義についても具体的な方策は示されていない。こうした中、最近トランプ大統領があいまいな姿勢を示し始めていることに対して、多くの専門家たちはある疑問を持っている。
それは、トランプ政権がその後の交渉で相手国から譲歩を得ることを目的に虚勢を張っているだけなのか、あるいは、政権内や顧問から反対意見が出ているにもかかわらず、トランプ大統領自身は保護貿易主義に進もうとしているのか、という疑問である。
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