福岡・岩田屋三越が今こそ「農業」に挑むワケ 「福岡三越」屋上にミツバチ15万匹の養蜂場

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巣箱の手入れを終えた大隈早弥可さん(左)と北川夏帆さん。「天神で作る特別な蜂蜜。真心を込めてお届けしたい」

養蜂技術を指導するのは、福岡三越常設の蜂蜜専門店「ラベイユ」。当初、部員の大半はハチが苦手だったが、やがてハチが群がる巣板に顔に寄せてのぞいたり、気が立った群れを薫煙で鎮めたりできるようになった。

「この子、すごく元気」「かわいい」――。この日、当番だった新入社員の北川夏帆さん(23)と入社2年目の大隈早弥可さん(23)はすっかり慣れた様子でハチを見守った。

農薬の影響が少ない都市部の蜜源

炎天下、防護服の蒸し暑さに耐えながら丁寧にミツバチの世話をする「福岡天神みつばち部」のメンバー

なぜ都市養蜂なのか。岩田屋三越によると、都市部の蜜源は農村部に比べると農薬や天敵の影響が少なく、「ミツバチにも人間にもリスクが小さい」(広報担当)。さらに天神の緑地は桜やハナミズキ、アカシア、ツツジ、サルスベリ……と蜜源が豊かだという。担当者は「天神の味覚が詰まった蜂蜜に仕上がりそう」と期待する。

巣箱にたまった蜜は定期的に回収する。屋上に遠心分離機を持ち込み、その場で蜜を搾り取る「採蜜」。濃い褐色の蜜をタンクに入れると、淡い飴色で透明な蜜に変わる。これまで4回の採蜜で約200キロを回収。「福岡天神はちみつ」として10月上旬に福岡三越で発売する計画だ。蜂蜜を生かしたスイーツやパンなども開発するという。

福岡市・天神の警固公園の花壇に咲く色とりどりの花。福岡三越(奥)のミツバチの貴重な蜜源になっているかもしれない
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