学習時間の半分以上は、音を使った訓練に
今日ここに集まった高校生の皆さんの多くは、上智大学を志望していると思いますが、英文法を本で学ぶ場合には、極力音声の模範がついているもの、ネイティブスピーカーの校正を経ているものを使いましょう。マニアックなルールを追求することよりも、基礎的な例文を暗唱して、スピーディーに口から出せるようになることを重視してください。
また、英文読解の教材も、極力、音声の模範がついているものを使ってください。そして、理屈を理解したとか、単語がわかったとか、そんなレベルで満足するのではなく、耳で聞きながら日本語を介在させずに全てがわかるようになるまで、学んだ英文の復習をしてください。
文法においても、読解やリスニングにおいても、これを実現するためには、学習時間の半分以上は、音を使った訓練に充てる必要があります。ネイティブスピーカーの音をまねて何度も練習します。止めながら、リピーティング、見ながら一緒に読んでみるオーバーラッピング、そして、レベルは高いですが、耳で聞いて輪唱のように追いかけるシャドウイング。一文読んだら、上を向いて、暗唱して文を唱える、1文毎のリプロダクション。もちろん、意味をしっかりと考えながら行ってくださいね。
こうした音声学習をしたほうが、だらだらと問題集を解くよりも、はるかにこの上智大学への合格に近づくことになるはずです。
残念ながら、日本の大学入試には、スピーキングテストはありませんが、音声学習を取り入れることによって、大学に入ってから英語を話すための素地を作ることができます。
今日、この会場に集まった皆さんは、弾けない楽譜を増やしていくのはもう終わりにしよう!
※ 後編に続く
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