IT後進国よ、結局ネット選挙で終わるのか ネット選挙はオワコンである

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これも一つの民主主義の姿

以上からネット選挙の教訓は2 

①自分が動くのではなく、ユーザーを動かせ

②ユーザーに「と認識されたら勝ち目はない 

一部の人は、これがネット選挙の問題点だと指摘します。 

しかし、ボクの見方は違います。ネットとはそういう性質のものだという事実は、ネットを日常的に使っている人なら知っていることです。これも一つの民主主義の姿なのです。不正選挙でない限りネット世界の意見重要であり、万が一それによって現実世界での意見いたとしても、それは起こるべきして起こるものではないでしょうか。 

ネットのそういう性質をいまさら非難するのなら、日本のネット選挙はすでにオワコンです。 

ボクはネット選挙の問題点は、その性質ではなく、まだ不完全なところにあると考えています。ネット選挙には、最初に述べた2つの目的以上に、大事な使命が託されています。そしてれは既存の議員たちによって語られることはまずないので、来週のこの連載で思う存分語らせていただきます

Tehu 慶応義塾大学1年生・デジタルクリエーター

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てふ / Tehu

1995年、神戸市生まれ。灘中学校、灘高校を経て現在、慶応義塾大学1年生。中学生の時にプログラミングに興味を持ち、2009年にiPhoneアプリ「健康計算機」を公開。ダウンロード数が無料アプリで世界第3位となり、話題となる。以後、「放射能計算機」、劇団ひとり監修の「僕の余生。」などのアプリ制作を続ける。2010年からUstreamで「Tehuのオールナイトニホン」を放送開始。米アップルの新製品記者発表を同時通訳する番組を定期的に放送し、人気を集める。2013年、グーグル日本法人元会長の村上憲郎氏との共著『スーパーIT高校生“Tehu”と考える 創造力のつくり方』(角川書店)を発売。現在、クリエーターとして多くの企業のプロジェクトに参加するほか、講演や雑誌連載など多岐にわたって活動している。中国籍で本名は張 惺(ちょう・さとる)。日本語、英語、中国語を操る。

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