福山雅治が作り上げた「硬派ビール」の世界観 6月後期の「CM好感度ランキング」一挙公開!

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【11~30位】

13位から15位までは食べ物CMが続く。13位はゼスプリインターナショナルの『キウイフルーツ』。キャラクターの「キウイブラザーズ」が、選ばれたフルーツだけが貼れるシールを剝がされてしまう悪夢を見るというコミカルな展開のCM。14位のハーゲンダッツ・ジャパン『ハーゲンダッツ』はオープンカーに乗った中条あやみが、おいしそうに「クリスピーサンド」を食べて、幸せそうな笑顔を浮かべる。CM好感要因の「商品にひかれた」は全CM中の1位、さらに好感を示した全員が購買意向を示した「食べたくなるCM」だ。15位日本マクドナルド『ビッグマック』は、大島優子がビッグマックをほおばって「大好き!」と叫ぶ。CM好感要因の「商品にひかれた」は『どん兵衛』、任天堂『アームズ』と同数で、『ハーゲンダッツ』に次ぐ2位、やはり好感を示した全員が購買意向を示した。

なぜかクセになる「蚊」のCM

22位の大日本除虫菊『蚊がいなくなるスプレー』の「ボディビル」篇は、2015年4月からオンエア開始。季節商品のため、各年のオンエア期間は4〜7月末と短いが、毎年CM好感度の上位に顔を出す作品だ。ボディビルダーの体をした笹野高史がスポーツジムでポージングをしながら、蚊の習性について隣でトレーニング中の男性に語る。「蚊ってさ、ほとんどの時間休んでんだよ」と笹野が言うと、男性が「飛んでないんですか?」と聞く。さらに、笹野が「休んでるんだよ。壁や天井で」と壁や天井を指さしてポーズをとり、「『蚊がいなくなるスプレー』は待ち伏せするんだ」と商品の特徴を説明すると、蚊が落ちる様子を想像した男性が「卑怯ですね」とつぶやく。すると、我が意を得たりとばかりに、笹野が「卑怯だろ?」とドヤ顔で言って、得意げにポーズを決める。筋骨隆々でムキムキの体と笹野の顔とのギャップ、合成とは思えない表情のつくり方に思わず見入ってしまうナンセンスな作品だ。

TOP30にランクインした作品の中で、5月20日〜6月19日(6月前期・後期調査)の1カ月間に初登場した作品は22作品を数える。CM好感度のランキング上位となる条件として、CMの鮮度と瞬発力があるが、一方でインパクトがある作品ほど飽きられやすいというリスクも併せ持つ。『蚊がいなくなるスプレー』は強いインパクトを持ちながら、視聴者にとってはついつい気になる「クセになる」CMのようだ。

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