実際に米当局は4日、北朝鮮は固体燃料ロケットエンジンや移動式発射台技術で顕著な進歩を遂げており、潜水艦からの打ち上げも可能であると指摘した。移動式発射台技術は、迫りくる発射の探知活動を甚だしく面倒にする。4日に発射された「華城-14」として知られるミサイルは、北朝鮮国内製の新種の弾道弾ミサイルエンジンを使っており、北朝鮮が3月18日に華々しくお披露目したものだとワシントンポスト紙は伝えた。
しかし、米国に核を打ち込む能力を備えるまでに、北朝鮮にはまだ2つの技術的ハードルが残っている。北朝鮮が核弾頭をICBM先端に搭載可能なほど小型化したという兆候はいまだ示されていない。そして今回の発射が示すように、北朝鮮のミサイルにはまだ米国中央部に到達するほどの飛距離がない。
しかし、北朝鮮の能力は急速に進化しており、米政府は「もし」ではなく、「いつ」北朝鮮が、こうした技術的な壁を乗り越えるかという想定に基づいて活動している強調した。
「金正恩の言葉を脅しとは受け取らない」
実際、アメリカ太平洋軍司令官を務めるハリー・ハリス海軍大将は、オーストラリアで開催された会議の場で最近こう述べていた。「北朝鮮軍による核弾頭小型化の進捗状況について、さまざまな意見がある。
しかし、太平洋軍司令部としては、今夜にでも戦争を始められるよう備えを欠かさない義務がある。したがって私は彼 (金正恩)の言葉を脅しとは受け取らない。彼が言っていることは本気だと想定しなければならない。自分の言葉どおりの軍事的野望を持っているのは間違いない」。
実は北朝鮮がミサイルを発射した前日、複数の米政府高官が記者会見で、北朝鮮のミサイル発射が近いうちにあると予想していた。しかし、彼らが最も警戒していたのは、4日に使用された発射施設とは別な場所のものだった。
米政府に知らせが届いたのは現地時間、3日の遅い時間帯で、ミサイル発射後4時間経過していた。ホワイトハウスが唯一出した反応はドナルド・トランプ大統領のツイートだけだ。
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