大人気「iDeCo」で失敗しない4つのポイント

「口座管理料なし」に飛びついてはいけない

ポイントは4つあります。まず初めは「運用商品の種類」です。これは分散投資を行うために十分なカテゴリーがそろっているかどうかです。かつて一部の運営管理機関の中には極端に商品カテゴリーが偏ったプランがありましたが、これは好ましいことではありません。長期に資産を運用しなければならないiDeCoにとっては、分散投資がきちんとできることが大前提だからです。商品数は必ずしも多い必要はありませんが、一部のカテゴリーだけに偏った商品しかないような運営管理機関は最初にふるい落とすべきでしょう。

最重要なのは、残高に応じて増える運用商品の手数料

次に「運用商品の手数料」です。もし、上記のように種類の条件を十分に満たしているのであれば、この運用商品の手数料こそが最も重要なポイントだといえます。具体的には、投資信託の信託報酬(=運用管理費用)が多いか少ないかということです。iDeCoのように長期にわたって運用することになる制度では、この運用管理費用の金額は、運用成績に与える影響がとても大きくなるからです。言うまでもなく、これは安いほうがいいに決まっています。他と比較して考えることは必須といっていいでしょう。

そして3つ目が「サービス内容」です。Webやコールセンターの使い勝手のよさ、そして最近では一部の運営管理機関で対面による説明をしてくれるところもあるようなので、こうしたサービスも運営管理機関を選ぶときの重要な基準になるといえるでしょう。特にiDeCoの場合、いつでも店舗に出掛けて相談ができるという金融機関はあまりありませんから、コールセンターなどが夜間や土日祝日なども運営されているかどうかは、加入者にとって重要です。

そして最後が「口座管理手数料」。これももちろん安いほうがいいのは当然です。ただし、「運用管理費用」とこの「口座管理手数料」のどちらをより優先すべきかと考えた場合は、前者を優先すべきだと思います。

なぜなら、この口座管理手数料は定額なので、初期の資産が少ない段階では割高に見えますが、資産が積み上がっていくとそれほどの負担感はなくなります。これに対して、運用管理費用などは残高が増えていくにしたがって絶対額も増加していきます。したがって、長期間にわたる運用を考えた場合は運用管理費用をより優先して考えるべきだ、と私は考えます。多くの評論家や雑誌ではこの口座管理手数料のことだけを取り上げがちですが、私は4つの中ではこれはそれほど重視しなくてもいいと思っています。

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