できれば1円でも節約したい――。そう多くの人が思うおカネ、それが交通費ではないだろうか。特に長距離移動にかかる運賃はなるべく安くあげたい。
交通費を安くするには、早期割引を使うか、あるいは逆張りの3条件を適用すればいい。つまり、人気がない時期、曜日、時間帯を選べばいい。
とはいえ、早期に予定が決まっていることばかりではないだろうし、早朝深夜に移動すると時間潰しの際に食費がかかるなど、別のコストが発生してしまうこともある。3条件は万能ではないのだ。
こうした中、JRの移動については筆者は金券ショップを使うことが多い。特に大阪に行くときはバラ売りの東海道新幹線回数券を買う。これなら空席さえあれば好きな時間帯の新幹線に乗れるので、時間の無駄が少ないためだ(ただし、GWやお盆、年末年始などの繁忙期は使用不可)。では、いったい金券ショップで買える格安チケットでどのくらい安く乗れるのか? 検証してみたい。
持ちつ持たれつ? 金券ショップの価格競争
東京―新大阪間の新幹線料金は、のぞみで1万4250円、ひかりで1万3940円。一方、東海道新幹線の回数券は6枚綴りとなっており、東京―新大阪間では8万2140円、1枚当たりだと1万3690円となる。往復で2枚消費するから、大人3人で移動するなら往復1回分、2人で使うなら往復2回分で使い切れることになる。
これを金券ショップでは1枚単位で売っている。ただし、そのビジネスは買い取りと販売で成り立っている。売りにくるお客から金券を買い取り、それに店ごとの利益を乗せて売っているわけだ。そのため同じ金券でもそれぞれ販売価格が異なる。そこに節約のヒントがあると踏んで、回数券の店頭価格を新宿、東京、新橋にて同日リサーチしてみた。
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