「10代の55%」が18歳までに性交渉という現実 避妊法の利用増え、妊娠・出生率は低下続く

拡大
縮小
6月22日、米疾病管理予防センター(CDC)の調査が公表され、米国の十代の若者の半数以上が18歳までに性交渉を経験するが、避妊法の利用が増えているため妊娠・出産率は低下傾向が続いていることが明らかになった。写真は2014年9月撮影(2017年 ロイター/Tami Chappell)

[22日 ロイター] - 米疾病管理予防センター(CDC)の調査が22日公表され、米国の十代の若者の半数以上が18歳までに性交渉を経験するが、避妊法の利用が増えているため妊娠・出生率は低下傾向が続いていることが明らかになった。

CDCの国立衛生統計センター(NCHS)が15歳から19歳の4000人以上を対象に2011─2015年に調査を行った。

その結果、55%が18歳までに性交渉を経験し、その大半が、コンドームなど何らかの避妊方法を用いていた。初体験時にも約80%が避妊していた。

出生率は、1991年には女性1000人あたり62人が出産したのに対し、2015年には1000人あたり22人に減った。

同調査報告を執筆したNCHSのジョイス・アブマ氏によれば、十代の妊娠率は1990年がピークで、それ以降50%以上低下している。また同氏は、十代の性的行動は2002年頃まで急速な減少がみられ、その後はゆるやかな減少が続いている一方、避妊の利用は着実に増えていると電話インタビューで述べた。

調査によると、15歳から19歳の男性で性交渉経験ありは約44%で、1988年の60%から減少した。女性は同42%で、88年の51%から減っている。

十代の妊娠を防ぐ運動を推進している非営利団体のスポークスマンは、十代の若者は、多くの親が考えるよりも性交渉について責任を持っている、と指摘した。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT