衝撃!あの人気雑貨屋が平壌に出店していた 国連安保理決議に違反している疑い

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平壌の関係筋はNK Newsの取材に対し、「平壌の若い客層に爆発的な人気を得てきている」と指摘、「すべての商品は2ドルか3ドルで、ちゃんとした物だ」と述べている。

平壌にはこれまで海外チェーンのモダンでブランド力のある小売店舗がなかったため、平壌市民の注目を集めてきているようだ。

名創優品産業のホームページによると、同社はデザイナーの三宅順也氏と中国の若手企業家の葉国富氏が設立したと記されている。しかし、法人登記簿によると、同社は2013年9月に服飾専門学校「文化服装学院」出身の三宅氏が資本金300万円で東京都目黒区に設立している。会社設立の目的としては「日用雑貨及び服飾雑貨等の企画、製造、販売及び輸出入」「雑貨店の経営」などと記されている。

同社はその後、2014年6月に現在の東京都中央区銀座3丁目のオフィスビルに本社を移転。2015年2月に三宅氏が代表取締役を退任し、岸暁莉(きしあきり)氏がそのトップの職を継いでいる。行政書士でもある岸氏は、東京都豊島区にある行政書士法務事務所の代表も務めている。

毎月平均80〜100店のペースで新店をオープン

名創優品産業は日本で設立された後、すぐに中国に進出。同社はホームページで、設立3年で世界中に1000店以上の店舗をオープンしたと公表している。さらに、「アメリカ、カナダ、ロシア、シンガポール、韓国、香港など50以上の国や地域と戦略的パートナーシップを締結。毎月平均で80〜100店のペースで新店をオープンしております」と述べている。同社は2020年には「6000店舗体制」を目指している。

筆者は16日、銀座3丁目にある同社本社を事前予約なしで訪問した。それに先立つ13日以降、電話やファックスで何度も今回の件に関するコメントを求めたが、回答が一向になかったためである。オフィスビルの7階にある同社は20畳ほどの広さで、中国人の女性事務職員が1人いるのみだった。

銀座3丁目に本社オフィスがある(筆者撮影)

この女性は「メディア対応は中国オフィスで行っている。弁護士とも相談し、後日、連絡します」と対面で言うばかりだった。この女性によると、この東京本社にいるのは普段は岸氏や女性事務員ら4人。同社設立者でチーフデザイナーの三宅氏は中国に常駐しているという。同社からの回答は19日時点でいまだきていない。

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