世間が「女子アナ」に誤解している5つの事実 野球選手狙い?ランキングは気になる?

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「原稿読みは自信ありますが、何気ないフリートークはなかなか上達しませんね。私だけでなく苦手な女性アナウンサーは多いと思います」(20代後半の女性アナ)

「上司の立場で言うと、『トーク力を上げろ』と言うことはほとんどありません。できるに越したことはないのですが、そういう努力をする時間があるのなら『もっとアナウンス技術を上げろ』と言いますから」(40代後半の男性アナ)

女子アナに限らず、女優やアーティストなども、あらかじめ決まったセリフのないフリートークが苦手。そもそもテレビタレントたちは、視聴者が思っている以上に話術が高く、女子アナたちは間近でそれを見ているため、自分がうまいとは思っていないのです。

「経験を積めば、番組やイベントの進行はうまくなりますし、インタビューの機会も多いので話を聞く技術は上がっていると思います。でも、バラエティー番組で話すとなると、なかなか思うようにはいかないですね」(30代前半の女性アナ)

バラエティー番組でうまく話せずに落ち込む若手の女子アナも多く、「喜んでやっているように見えるかもしれませんが、実は毎回プレッシャーに悩まされているんです……」(20代後半の女性アナ)とのこと。だから、ほとんどの女子アナが報道・情報番組志望であり、もともとお笑い好きの人を除けば、バラエティー番組に積極的な人は少ないそうです。

誤解のないように書いておくと、私自身これまで2000人を超える有名人にインタビューしてきましたし、聞き方に関する本も書きましたが、女子アナのヒアリングスキルは相当なレベルにあります。さわやかなルックスや発声に目が行きがちですが、彼女たちの気づかいと空気を読む力は超一流。私もテレビ出演するときは、必ずと言っていいほど女子アナに助けてもらっています。彼女たちの話す姿ではなく、聞く姿に注目してみてはいかがでしょうか。

フリー志望より、他部署異動が不安

4つ目の誤解は、「退社してフリーになりたがる」。

私が話した女子アナの中には、「フリーになって自由に活動したい。もっと稼ぎたい」と正直に話してくれた人もいますし、逆に「結婚しても出産してもやめたくない」と言い切る人もいました。ただ、多かったのは後者。下記の話しぶりを見ると、その言葉に嘘はないように思うのです。

「(同じ局の先輩である)〇〇さんのようになりたいんですよ。子どもを2人産んで、今40代なのですが、家事や子育てと仕事をバランスよくこなしていて、『公私ともに充実してるな』って」(20代前半の女性アナ)

「フリーなんてとんでもない。それよりも他部署に異動させられないように頑張らなきゃいけないですし、ずっと会社にしがみついていたいです(笑)」(20代後半の女性アナ)

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