「妊娠中のストレス」は絶対に回避するべきだ ストレスが多いのなら実家帰りは避けるべき

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私は光栄にも、徳や人格の高い方々とご一緒させていただく機会が多い者です。当初未熟な私は、「さすがにここは少し、ご自身の名誉のために弁解をするべき場面でしょ」とか、「私ならこの場面は言い訳を加えて、もう少し格好をつけるが」と戸惑ったことが何度かありました。

それが修業の足らない者の考え方であることを悟るのに、時間はかかりませんでした。自分の器の小ささに気づかされた経験だったともいえます。つまり“本物の人たち”は、自身を言葉で説明しません。説明する必要がないというほうが正しいです。場違いな説教や御託で、自分をより立派に見せるなどは、その方たちの辞書にはない行為です。

でたらめな人ほど、自分の正体を隠し言葉でよく見せようと、饒舌であるのと対照的です。それが恥ずべき行為であることにさえ、気づいていない人たちです。私の周囲にもそのような人がいますが、人間が薄っぺらで他人でも我慢ならず、1分も一緒にいたくない人たちです。

このような人たちの性格を変えるのは至難の業で、それは私たちには無理です。接点をできるだけ小さくするしかありません。

優先順位をつけて、愚かな父親から緊急避難しよう

「実家で出産すると言って来たから、今さら帰れない」。そうですね。それはなぜですか? 恥ずべき父上たちのことを、夫君に知られたくないためですか? その他のよほどの理由を鑑みても、あなたはあなたのお住まいに戻られて、産前産後を過ごされるほうがいいと思います。

でたらめな人の理屈を聞かされる苦痛は、経験した人でないとわかりません。ましてあなたは思春期から、父上に煮え湯を飲まされてきました。そんな彼らから昨今受けている苦痛がいかばかりか、妊婦でなくとも察するに余りあります。

ストレスは万病の元です。今更、出産里帰りを取り消せないという、その事情は測りかねますが、あなたのベイビーの性格にまで影響するストレスを考えれば、その優先順位は下がりませんか? その事情は案外ささいで、夫君に堂々と説明することで、理解を得られることではありませんか? 里帰りの取り消しは、よほどでないかぎり、恥ではありません。

今は便利な世で、ヒマな実家の親に頼らず、ほとんど夫婦の力で産前産後を乗り切るカップルもいます。あなたも父上たちの耐えがたい行状を見ながら大切な時期を過ごすより、そこを離れるほうがずっと賢明な選択だと思います。母上のほうから少しでも通ってもらえれば、なおいいのですが。

それでも実家で出産・養生するのでしたら、“やんわりと見ざる、聞かざる、言わざる作戦”しかありません。黙って場を外すことです。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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