鉄道事業を営む206社の平均年収ランキング 高収益のJR東海は9位。1位はどこだ?
まず、JR各社を見てみよう。1位はJR東海(東海旅客鉄道)の763万円。2位はJR東日本(東日本旅客鉄道)の704万円だ。年収が700万円を超えるのはこの2社だけ。3位のJR西日本(西日本旅客鉄道)は661万円。以下、4位JR九州(九州旅客鉄道)582万円、5位JR四国(四国旅客鉄道)542万円、6位JR貨物(日本貨物鉄道)534万円、7位JR北海道(北海道旅客鉄道)532万円と続く。
鉄道事業者全体で見てもJR東海は9位、JR東日本は21位と高順位である。6カ月を超える賞与もトップクラスだ。
JR北海道は一連の不祥事が起きる前、たとえば2008年度時点の平均年収は581万円だった。これは当時JR貨物を上回り、JR四国の同585万円に迫る水準だった。2013年度でもJR貨物を上回っていたが、今回はJR最下位になった。とはいえ、冒頭の国税庁調査では、北海道の民間企業で働く人の平均年収は356万円にとどまる。JR北海道は道内では高給企業の部類に入る。
大手私鉄1位は阪急
続いて大手私鉄。1位は阪急電鉄の825万円。鉄道事業社全体でも3位にランクされる。一方で、同じ阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道は633万円と200万円近い開きがある。2位は東京急行電鉄の770万円。これもJR東海を上回る金額だ。3位は京王電鉄の749万円である。
ちなみに2013年度版のランキングでは、1位阪急、2位京王、3位東急という順だった。つまり東急が京王を抜いて2位に躍り出たという構図だ。京王の平均年収は757万円から749万円に下がり、東急は751万円から770万円に上がった。
大手私鉄の最低額は西日本鉄道の547万円。エリアを同じくするJR九州をも下回る。とはいえ、西鉄の平均年収はJR最下位のJR北海道よりも高い。ということは、大手私鉄の平均年収は総じてJRを上回るレベルにあるといえる。
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