トーンモバイルはなぜ「1機種1プラン」なのか 「無印良品」に学んだ格安スマホの戦略
――端末以外の生産や販売に関しての特徴はありますか。
基本的には端末からネットワーク部分の管理、店舗、サポート、コンテンツまで、全部、垂直統合をしているというのが一番大きな我々の特徴です。
例えば、スマートフォンですごく人気の高いiPhoneというのは、アップル社がソフトウエアとハードウエアの両方を作っているから非常に使いやすいといわれています。
しかし、我々の場合も回線から端末からサービス全部を我々がやっていますのでアップル以上にシンプルな作りこみも可能ですし、例えば、携帯が悪いのか、ネットワークが悪いのかなど、何かあればすべてトーンモバイルの責任でサポートできます。垂直統合をやっているからシンプルなことができるというカタチです。
――最初から自社グループですべてをやろうと考えていたわけですか。
これは過去の経験からというのもあったのですが、そうしないとこのマーケットでは勝てないというふうに思っていましたのでそこは非常に重視しました。
――改めてその垂直統合での意味合いというのは、どういったところにありますか。
シンプルにしていく、それによりお客さんのメリットとして、例えばトラブルがあった場合、端末ショップに行けばいいのか、携帯のキャリアに行かないといけないのかというところでピンポンされてしまう(たらい回しにされてしまう)ところがあるのですが、全部その責任を持てるというところが重要だと思っています。
“スマホ馬鹿の会”発足の舞台ウラ
――自社でやるといっても、本当に初めての事もたくさんあったと思うのですが、そのあたりはいかがでしょう。
我々自身、初心者というかモバイルに参入してから日が浅かったのですが参入するまで11年かけて、色々な特許技術とかを開発していまして、すごく重要なのは1機種1プランを展開するために、モバイルのプロは必要ないという考え方をしたんですね。
なぜかというとモバイルの世界というのは、業界が長いということもあって“オリ”ができてきているので、お客様のことだけを考えた非常にシンプルな構造ができました。やはり自社でやってみて良かったと思います。
――当時はユニークな会も発足されたようですよね。
“スマホ馬鹿の会”というもので、エンジニアを全部集めまして自分の全部の開発している端末に全部の環境を乗せてみて、動かしたということもやりました。
自分が使えないものは売れないので、IT企業の経営者である僕自身が使っても十分満足いくもの、これ以上のものを望まないというところまで、開発を進めて最初の機種を出したカタチになります。
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