ここが変だよ!抱腹絶倒の「中国式ゴルフ」 「老板」との異文化間コミュニケーションを楽しむ

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ゴルフは平日やるもの

私が一緒にゴルフを楽しむ中国人の友人のほとんどは、国営企業の幹部や企業オーナーです。うらやましいことに、彼らの日常はそれほど忙しくありません。仕事の話でよく出てくるのは「会議」と「出張」。この2つがたて込むと「最近忙しくて……」ということになります。しかし、私の想像では偉い人たちは会議には出席して話を聞くだけ、地方への出張は絶対にゴルフつきです。基本的に週末しか行けない日本人サラリーマンと違い、彼らは平日、朝会議に出席した後ゴルフ場へ直行というライフスタイルです。

たまたまこれを書いている今日(火曜日です)の朝10頃、ある老板から「今日2時半スタートでどう?」とショートメッセージが入ってきました。「今日の今日じゃ無理です。週末にお願いします」と返信したところ、すぐに土曜日のスタートを予約した旨、連絡がきました。

毎ホールが勝負!

事の性質上あまり詳しく書けないのですが、中国の人は賭け好きですから、ゴルフにもそれなりの趣向が加わります。基本的にホールごとの勝負で、バーディーを取って勝つと倍になります。週に4~5回はラウンドしている彼らの技量は私よりずっと上ですから、彼らの「勝負」にまともにお付き合いするのは無理というものです。アフターゴルフもあります。ほかの友人たちも加わってみんなで食事した後、中国人老板たちは次なる室内競技へと場を移します。食事の際に人数を数えると、私を除くとたいてい4の倍数になっています。

岡崎 茂生 フロンテッジ ソリューション本部副本部長

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おかざき しげお / Shigeo Okazaki

1981年東京大学教育学部卒業、1989年ピッツバーグ大学経営大学院MBA。1982年電通入社、2006年より北京駐在。北京電通 ブランド・クリエーション・センター本部長を経て、現職。30年におよぶ広告・マーケティング領域での経験をベースに、中国企業をはじめタイ、アメリカ、韓国、日本企業などを対象に幅広くブランド戦略コンサルティングを行なう。アジア各国およびアメリカの大学/大学院でのブランド講座・公開セミナー、フォーラムでのスピーチ、雑誌連載など多数。チュラロンコン大学商学部マーケティング学科客員准教授、南京大学ジャーナリズム&コミュニケーション学院客員教授、湖南大学ジャーナリズム・コミュニケーション&映像芸術学院客員教授。

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