米国で「戦争に備え始めている人」の言い分 本当のXデーは9日の韓国大統領選!?

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「プレッパー」と呼ばれる人たちはどのように「有事」に備えているのでしょうか(写真 : Yayimages / PIXTA)

北朝鮮の核実験をめぐって、緊迫する世界情勢。米国、北朝鮮ともに引き続き強硬姿勢を見せており、一触即発の雰囲気だ。しかし4月15日に行われた金日成生誕105周年当日や、4月25日の朝鮮人民軍創設85周年当日が「核実験のXデー」と目されていたものの、結果的にはこの両日に核実験が行われることはなかった。

多くの軍事専門家やジャーナリストが「北朝鮮が核実験を永久に完全中止することはありえない。核実験が行われるのは時間の問題だ」と言い続けているが、それではいったい来るべきXデーはいつになるのだろうか。

そんななか、米国には「真のXデーは5月9日当日、あるいはその直後である」という見解のもと、万全の避難態勢に入っている人たちがいる。

通称「プレッパー(Prepper)」と呼ばれる人たちだ。彼らは日ごろから戦争や暴動、地震や竜巻などの自然災害、さらには「人類滅亡の日」に備えて、いつでもすぐに逃げられる準備を整えている。その内容は人によってさまざまだが、なかには人里離れた山奥に土地を購入し、シェルターつきの家を建てて自給自足の生活を送っている人までいる。

「Xデー」は韓国大統領選の日!?

今回、そんなプレッパーの2人に話を聞くことができたのだが、彼らにとって北朝鮮をめぐる一連の緊張のターニングポイントとなるXデーは、5月9日以外にはありえないのだという。その理由は、この日に韓国で大統領選挙が行われるためだ。

有力候補の1人である文在寅氏が大統領になれば、韓国の対北政策が、北にとって有利になるとの見方がある。現在韓国の次期大統領の有力候補とされているのは、文氏と中道の立場を取る安哲秀氏の2人。選挙戦は接戦といわれ、文氏が勝つことも十分期待できる状況にある。

そんな背景があるというのに、北朝鮮が9日の選挙結果を待たずわざわざ捨て身の軍事行動に出るようなことはいくら何でもあるはずはない。米国にしても大統領選の結果がわからなければその後の作戦が立てられないので、それまでは静観するに違いないというのが、プレッパーたちの見方なのだ。

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