目標年10万!富女子でなくてもできる節税術 今やれば10年後の人生にジワジワ効いてくる

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そもそも税金は、1年間の収入金額に「まるまるかかる」わけではありません。図にあるように、ここでのキーワードは「所得控除」です。ひとことで言うと、本人や家族の状況、災害や病気などの事情によって、税の負担を軽くする制度のことです。これを使って、できるだけ収入金額を実質的に少なくするわけです。ここが大きなポイントです。

所得税を計算してみる

では、実際に読者の大半を占める会社員の例で説明しましょう。まず、年間の収入から「その収入を得るために使った費用」などを差し引いて「所得金額」を計算します。ここから「給与所得控除」を差し引きます。これは先ほどの「所得控除」とは違います。いわば「みなし経費」であり、あらかじめ決まっている額のことです。

次に、その人や家族の状況、あるいは災害や病気などを考慮した「所得控除」を差し引きます。この「所得控除」は14種類あります。そうして「課税所得金額」を求めます。この「課税所得金額」に、所得税率を掛けると所得税が求められるという仕組みです。

税金を減らすには「所得控除」をフル活用することがポイントになると言いましたが、ここからが大事なところです。相談時点でA子さんが受けられる控除は、誰もが受けることができる「基礎控除」や、社会保険の保険料を支払った場合の控除である「社会保険料控除」程度でした。では、具体的にどうすれば、節税できるのでしょうか?

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