三菱電機、反対派の筆頭がIFRS導入のなぜ? 2011年、「IFRS強制適用」大反対騒動の結末

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ほかの9社は検討中と回答したものの、新日鉄住金は「IFRS、またはJMIS(修正国際基準)で、2018年度の第1四半期からの任意適用をメドに検討中」、三菱重工業は「IFRS適用を視野に検討中」など、導入方向の立ち位置になっている企業もあれば、トヨタ自動車の「IFRSと米国基準の収斂動向を見て検討中」、JFEホールディングスの「導入するかしないかを検討中」など、トーンには差がある。

三菱電機自体は「要望書提出当時からIFRSの基準そのものが変わったとは考えていない。昨今の情勢に鑑みると、潮流がIFRS適用の方向になっていることを踏まえ、任意適用を促している金融庁の方針に従った」という。

幸いにして、IFRS推進派が最も懸念した、IFRS財団関連の組織におけるポストを失った形跡は今のところない。当初の想定と時間軸こそ異なるものの、IFRS化の潮流が止まることはないだろう。

伊藤 歩 金融ジャーナリスト

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いとう・あゆみ / Ayumi Ito

1962年神奈川県生まれ。ノンバンク、外資系銀行、信用調査機関を経て独立。主要執筆分野は法律と会計だが、球団経営、興行の視点からプロ野球の記事も執筆。著書は『ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 球団経営がわかればプロ野球がわかる』(星海社新書)、『TOB阻止完全対策マニュアル』(ZAITEN Books)、『優良中古マンション 不都合な真実』(東洋経済新報社)『最新 弁護士業界大研究』(産学社)など。

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