上値重いドル円、「110円割れ定着」はあるか 110円割れ寸前、トランプ政権の先行きに暗雲

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 3月27日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル安/円高の110.25/27円だった。写真はキエフで昨年10月撮影(2017年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル安/円高の110.25/27円だった。トランプ米大統領が医療保険制度改革(オバマケア)代替法案を撤回したことを受けて、米政権運営の先行き不透明感が意識されてドル/円は上値が重かった。

午後のドル/円は、110.23─43円でのもみ合いとなった。「輸出企業などから期末関連の売り圧力が断続的に出ていて、上値の重さがなかなか晴れない」(国内金融機関)との声が聞かれた。

先週は期末に関連した海外資金の国内還流に伴うドル売りが少なめとの観測が聞かれたが「トランプ政権の政策次第でドル高再開があるか、実需筋も見極めようとしていた節がある」(別の国内金融機関)という。

もっとも、押し目買いニーズは根強く「少なくとも東京時間は110円にかけては底堅そうだ」(同)とみられている。ロンドン時間に入ってからあらためて動意が出るか関心が寄せられている。

オバマケアの代替法案撤回については受け止め方が割れており、海外時間にかけて「相場が不安定になりやすそうだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。

議会の取りまとめの難しさがあらためて意識され、先行きの不透明感が警戒される一方、これによって減税策などほかの重要政策の取りまとめに着手できるとの思惑もあって売りにくさも意識されるという。

もっとも、減税策などへの思惑を織り込んでいくには「スケジュール感などもう少し具体的な話が見えないと難しい」(国内金融機関)として、目先の手がけにくさを指摘する声もあった。

午前のドル/円は、朝方の111円ちょうど付近からじり安で推移。日経平均の下げ幅拡大などもあり、仲値通過後に110.26円まで下落した。

ドル売り/円買いが優勢となる中、ストップロスを巻き込んで下げ足を速めた。その後、110円前半では押し目買いが下値を支えたが、戻りは鈍かった。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.25/27 1.0848/52 119.61/65

午前9時現在 110.55/57 1.0843/47 119.88/92

NY午後5時 111.32/34 1.0797/01 120.21/25

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