【完全保存版】東電株主総会、全議事録(3) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開
次に●●様からのご質問にお答えいたします。まず、本年3月に公表した原子力安全改革プランについては、福島第一原子力発電所の事故は想定外であったという認識ではスタートしないという考えのもと、事故に対する反省とこれを踏まえた安全対策をとりまとめたものでございます。なお取締役の法的責任については司法の場で判断がなされるものと考えております。
次に株主代表訴訟については原子力事業者の取締役が負う責任の範囲など、当社の経営に重大な影響を及ぼす争点を含むことから、被告取締役に補助参加しているものであります。次に、●●様からのご質問にお答えいたします。まず、原子力損害賠償に関する裁判外紛争解決手続きについてですが、当社は原子力損害賠償紛争解決センターの和解案を尊重し、賠償を速やかに行うことこそ、被害者の方々への誠意を示すことであると考えております。なお裁判外紛争解決手続きの詳細にわたる内容については、個別の事案でもございますので、回答は差し控えさせていただきます。
次に、使用済み燃料については日本原燃の六ヶ所再処理工場で再処理することを基本としており、再処理に伴い発生する高レベル放射性廃棄物は特定放射物の最終処分に関する法律に基づき、原子力発電環境整備機構が最終処分を実施することとされております。なお当社は本年3月末時点で使用済み燃料、約5,450トンのウランを貯蔵しております。
また、当社の原子力発電所には本年3月末時点で使用済み燃料、約880トンウランを貯蔵できるだけの余裕がありますが、余裕年数については原子力発電所の運転計画が定まっていないことから、お示しすることはできません。当社と致しましては、再処理の実施やむつ市のリサイクル燃料備蓄センターでの貯蔵により、適切な余裕を確保するよう努めてまいります。私からは以上でございます。(拍手)
下河邉会長: 以上が株主様から事前にいただいておりました、ご質問に対する説明でございます。株主の皆様におかれましては、当社経営に対し、今後とも何卒ご理解のほどよろしく申し上げる次第でございます。(拍手)それでは、これからご出席の株主の皆様から報告事項、並びに議案に関するご質問等をまとめてお受けさせていただきます。ご発言の際は私がご指名申し上げました後、出席番号と、それからよろしければお名前もおっしゃっていただいて結構でございますので、よろしくお願いを申し上げます。
ご指名に当たりましては、本会場が大変広うございますので、ブロックに分けさせてご指名を申し上げます。まず私の前の中央のフロアをアリーナ席、また、左右両側にありますスタンド席を1階席とさせていただきます。その上で、アリーナ席の真ん中3列からご覧になられて、その右側の2列と1階席を北側、左側の2列と2階席を南側とさせていただきます。また前方から順に1ブロック、2ブロック、3ブロック、4ブロックと4ブロックに分けさせていただき、例えばアリーナ席中央の1ブロックの株主様、あるいは1階席北側の3ブロックの株主様、というようにご指名を申し上げます。私がご指名をいたしましたら係員が株主様をスタンドマイクまでご案内いたしますので、係員の指示に従いましてご発言よろしくお願いをいたします。
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