【完全保存版】東電株主総会、全議事録(3) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

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ご発言が終わりましたら席にお戻りいただきますようお願い申し上げます。本日は多くの株主様にご出席をいただいております。なるべく多くの株主様にご発言をいただけるよう、お一人様3分をメドに、3分をメドにということでございますのでこの時間であればご質問も3問程度となろうかと思います。質問事項3問以内ということで取りまとめてご質問をいただけますようご協力をよろしくお願いいたします。以上がご発言にあたっての私からのお願いでございます。

ご質問を始めるに当たりまして先ほど株主様から事実上の動議のご発言がございましたので、質問に入ります前にここで一応お諮りをいたします。先ほど株主様から一括上程、一括審議方式ではなくて個別審議方式でご審議をしてほしいとの動議が提出されたと議長は認識をしております。議長であります私といたしましては、まとめてご質問をお受けし審議をさせていただいたほうが株主様にとりましても便宜であると考えておりますが、念のためおはかりをさせていただきます。この個別審議方式で本総会審議をしていただきたいというこの動議にご賛成の方は、挙手をお願いいたします。はい、ありがとうございます。反対の方、恐縮ですが挙手をお願いいたします。ありがとうございます。反対多数と認めます。よって個別審議方式の動議は否決をされました。(拍手)

それでは早速ですがご質問に入ります。ご質問を希望される方、挙手をお願いいたします。それではアリーナ席中央1ブロックで挙手をされておられる株主様、はい、お願いいたします。その後ろの方、恐縮です。はい。どうぞお願いいたします。その方です。 

739番・男性: 739番です。3分ですけども、数は別に3問と限る必要はないんであって、早口でしゃべれば何問でも喋れると思います。まず、ごめんなさい…福島第一原発現状についてですね、非常にやってることがですね、ちぐはぐなんですね。まず止水壁を作りますって、先ほど話がありましたけれども、止水壁を作るというならば、地下水の汲み上げの井戸の場所は間違ってます。それから原子炉の中にある水が汚染水の外に出るのが問題なんだから、それをまず漏水を防止することが先決ですから、それならば、まず水の量を減らすために内部を液体窒素で凍結させるってことだってあるわけですね。あるいは液体金属を流し込んで、それの融点によって冷却させるという、そういう方法もあるわけです。

そういったいろんな方法があるのに、そういうこと一つ一つが検討されてる形跡すらない。この前確か国がですね、鹿島建設の提案をした外側に液体窒素を注入して、凍結させてロックするという方法を提案したんですけれども、それはいったいどうなってるんでしょうか。そういったこと一つ一つの、単価の話もさっきありましたけれども、あれは検討するらしいんですが、それ以外のことも含めて一つ一つの検討がどうなされてるのか、まったく見えない状況なんですね。

【完全保存版】東電株主総会、全議事録(4)へ続きます。
 

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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