【完全保存版】東電株主総会、全議事録(1) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開

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そういうところを利害関係者である会計に会計監査人がきっちりと報告して、これはもう是認できないですよと言っていただかないといけないということで、今回の提案をしたわけです。

先ほどね、廣瀬さんおっしゃいましたけど、はっきり言ってですね、新潟の泉田知事が在任中は、もう原発再稼働不可能ですよ。泉田さんが辞めれば別ですけど。もうどう考えても不可能。

それからですね、今1号機、福島第一原発の1号機から4号機の廃炉は決まっていますけど、もう第一原発の5号機、6号機。それが第二原発。これの再稼働はもう明らかに不可能。100%不可能ですよ。それは速やかにもう廃炉にして、もうやるべきものだと思います。

そういうことも含めて、ぜひこの両議案を可決していただいて、新たな、本当に日本の法律に、そして日本の会計原則に従っていただいた会計監査人を選んでいただいて。企業会計原則にはですね、企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて健全な会計処理をしなければならない。マストですよ。マストしなければならないわけですよ(「そうだ」という声あり)。ところが当社はやっていない。ですから何としてもこの議案をですね、可決していただいて。

下河邉会長: ●●様、そろそろお時間になっております。おまとめいただけますか。

1712番・男性: ええ、分かりました。じゃあ最後に。不規則発言。以上、不規則発言。

下河邉会長: よろしいですか。●●様。

1712番・男性: はい。ということで、この議案よろしくお願いいたします。どうもご清聴ありがとうございました。

下河邉会長: はい。第5号および第6号議案の提案株主である●●様、補足説明ありがとうございました。

続きまして、一名の株主様からのご提案である第7号議案を上程いたします。第7号議案の内容および提案の理由は、開催ご通知の13ページに記載の通りでございますが、提案株主様から補足すべき点がございましたら、3分以内でご説明お願いいたします。いかがでございましょうか。はい、よろしくお願いいたします。

5801番・男性: 5801番です。東京都が提案をいたしました第7号議案、経営の透明性の確保についてご説明します。

東京電力は本年4月にカンパニー制を導入し、各部門の収支実績等を開示しているとのことでありますが、発電所の個別収支等の詳細な経営情報については公表されておりません。現在、東京電力の火力発電所の約4割が運転開始から35年を経過しており、故障による運転停止のリスクを抱えております。このため、これら発電所のリプレースを促進することが、喫緊の課題となっていると思っております。(→【完全保存版】東電株主総会、全議事録(2)に続きます)

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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