【完全保存版】東電株主総会、全議事録(1) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開
下河邉会長: おはようございます。会長の下河邉でございます。本日は株主の皆様におかれましては、ご対応のところ多数ご出席をいただき、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。ただ今から、第89回定時株主総会を開催いたします。議事に先立ちまして、株主の皆様そして、立地地域、広く社会の皆様には福島第一原子力発電所の事故により2年余りが経過した今なお、多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、役員一同、心より深くお詫び申し上げます。
当社といたしましては、福島の復興こそが再生の原点との認識に立ち、事故の責任を全うし、世界最高水準の安全確保と競争のもとでの安定供給をやり抜くという新たな使命を果たしつつ、一日も早く経営を立て直し、株主の皆様のご期待にお応えできるよう努めて参る所存であります。
それでは、議事に入らせていただきます。定款の定めに基づく取締役会の決議により、私が議長を務めさせていただきます。本日の議事の運営にあたりましては、株主の皆様のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。株主の皆様からのご発言につきましては、後ほど私からご案内をいたします。何とぞご了解を賜りますようお願い申し上げます。
それでは始めに、本日ご出席の株主数および議決権の数につきまして事務局からご報告を申し上げます。
事務局:ご報告いたします。本日の総会において議決権を行使できる株主数は、66万44,969名。その議決権の数は3,193万5,493個であります。このうち本日ご出席の株主数は、議決権行使書及びインターネット等を利用した議決権行使ならびに代理人によるご出席を含め14万3,186名。その議決権の数は、2,391万3,547個であります。
本日の総会においてご審議いただく全16議案のうち、第5号議案につきましては、会社法上、定款上の定足数の問題はなく、その他の議案につきましては所定の定足数が必要でございますが、本日ご出席の株主様が有する議決権の数はこの要件を満たしております。従いまして本日の各号議案は、いずれも適法に議決することができます。以上でございます。
下河邉会長: それではまず、事業報告、連結計算書類および計算書類の内容につきまして社長からご報告を申し上げます。
廣瀬社長: 社長の廣瀬でございます。始めに私からは平成24年度の事業報告につきまして、その概要をご報告申し上げます。事業報告は召集通知に添付してお送りいたしました、平成24年度報告書の3ページ以降に記載しております。お持ちの方はそちらも合わせてご覧いただければと存じます。
まず東京電力グループの事業の経過およびその成果についてご報告申し上げます。24年度の連結収支は報告書の3ページに記載してあります通り、2年連続で経常損失を計上することになりました。収益面では電気事業において、電気料金の値上げや燃料費調整制度による収入増があったことなどから、売上高は前年度に比べて11.7%増の5兆9,762億円、経常収益合計は11.8%増の6兆0378億円となりました。
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