最高益を久しぶりに更新した会社ランキング 29期ぶりに最高益を達成したのは?
最高益とはしばらく無縁だった企業が久々に更新するときは、株式市場の注目度が高まる。
そこで今期久しぶりに最高益を更新する企業について、「何期ぶりの更新となるか」という年数(期数)の長さでランキングしてみた。事業移管によって発生する譲渡益で利益が一時的に膨らむTDKのような会社も入っているが、参考になるはずだ。
井村屋グループが29期ぶりに最高益更新
ランキングの1位は肉まんや「あずきバー」などを製造する井村屋グループとなった。29期ぶりの最高益更新が確実視される。1973年発売のあずきバーは今なお年間2億本以上を販売するロングセラー。最近は北海道産大納言小豆のみを使用し値段を従来品の倍近くに設定した「ゴールドあずきバー」など、プレミアム感を出した商品が業績を牽引する。
2位は立川ブラインド工業。12月決算のため今期は始まったばかりだが、前期にあと一歩のところで逃した最高益更新が28期ぶりに見込まれる。窓周りのインテリア市場におけるブラインドと間仕切りのトップメーカーで、カーテンレールでも2位のシェアを誇る。売上高はほぼ横ばいで推移しているが、高付加価値品の投入で着実に利益が伸びている。2015年には東証1部に昇格した。
3位の日成ビルド工業はプレハブ自走式立体駐車場で国内トップクラスの企業だ。近年、相鉄ホールディングス直系のゼネコンと建築工事の現場事務所の製造を手掛けるコマツハウス(旧社名)を買収するなど勢いもある。
紙幅の関係で一覧には載っていないが、7期ぶりの更新となる50位には不二製油グループ本社と並んでアダストリア、ハビックス、ステラ ケミファ、アース製薬、黒崎播磨、ニチアス、日本紙パルプ商事の7社も名を連ねている。
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