佐藤優が毎日やっている「資料整理」5大極意 「手間は最少」「時間は最速」スゴすぎる秘訣は

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池上:ちなみに、紙で読んだ記事は、どう保管しているんですか?

紙の記事は「テレビを見ながら」スキャンする

【佐藤式保管術5】紙の記事は「空き時間」にスキャンして保存
佐藤 優(さとう まさる)/作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)など多数の著書がある(撮影:今井康一)

佐藤:紙で読んで気になった記事も、切り抜いてスキャンし、PDFで保存しています。「エバーノート」の文字認識機能は優秀で、画像中の文字でもテキストとして検索できるんです。

池上:紙の記事もデジタルで保管するんですね。わざわざスキャンするのは手間ではありませんか?

佐藤:慣れたらラクですよ。富士通の「エバーノート」に連動した特殊なスキャナーを愛用していて、名刺管理にも本当に便利です。スキャンしようと思う資料や名刺はひとまとめにしておいて、映画やロシア語のニュース番組を見ながら、パパッとスキャンしてしまうんです。

池上:佐藤流の時間の有効活用術ですね。「新聞や雑誌、ネットの気になる記事をどう保管すればいいか」に頭を悩ませているビジネスパーソンは多いと思います。佐藤さんの技法は、大いに参考になりそうですね。

佐藤: 情報整理のコツは大きく2つです。ひとつは「整理にかける時間と労力を極小にする」こと。「整理のための整理」になっては意味がないですから。もうひとつは、どんなに頭のいい人でも、すべての情報を頭に記憶することはできません。だから、クラウドを使うわけですが、「間違った使い方」をすると、クラウドが「ゴミ箱」になりかねません。私のやり方をそのままマネするのではなく、いざというときに「必要な情報」に最速でたどり着ける「自分なりの上手な整理術」を身に付けてほしいですね。

池上 彰 ジャーナリスト

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いけがみ あきら / Akira Ikegami

1950年、長野県生まれ。1973年慶応義塾大学卒業後NHK入局。ロッキード事件、日航ジャンボ機墜落事故など取材経験を重ね、後にキャスターも担当。1994~2005年「週刊こどもニュース」でお父さん役を務めた。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京工業大学特命教授。名城大学教授。2013年、第5回伊丹十三賞受賞。2016年、第64回菊池寛賞受賞(テレビ東京選挙特番チームと共同受賞)。著書に『伝える力』 (PHPビジネス新書)、『おとなの教養』(NHK出版新書)、『そうだったのか!現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など。

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佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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さとう まさる / Masaru Sato

1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。

2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞。2006年に『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。『読書の技法』(東洋経済新報社)、『獄中記』(岩波現代文庫)、『人に強くなる極意』(青春新書インテリジェンス)、『いま生きる「資本論」』(新潮社)、『宗教改革の物語』(角川書店)など多数の著書がある。

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