「瑞風」に旧「トワイライト」の面影はあるのか

シングルルームは「あの個室」にそっくり?

「ロイヤルシングル」の夜の状態。わざわざエクストラベッドをセットした状態で公開するところに、「寝台列車の伝統を継承している」というJR西日本のメッセージを感じる(筆者撮影)

もうひとつ、寝台列車ファンとしてワクワクするのが、折りたたみ式の上段寝台だ。数十万円もする豪華列車に二段寝台とはユニークだが、寝台をセットした状態を見ると、意外なほどインテリアにマッチしている。どこか、北斗星の2人用個室寝台「ツインデラックス」を思わせる雰囲気になるのも楽しい。2人で利用すれば、1人あたり25万円からといくぶん割安。もちろんフルサービスを受けられるので、逆に考えれば、最新豪華寝台列車のサービスと、懐かしい寝台列車の香りを割安な料金で同時に楽しめる、とも言える。

唯一の弱点はベッドサイズだ。下段寝台が幅80センチメートル×長さ186センチメートルであるのに対し、上段寝台は幅65センチメートル×長さ181センチメートルと、かつての開放型B寝台(幅70センチメートル)よりも小さい。大柄な人は注意が必要だ。

JR西日本によれば、ロイヤルシングルは、2015〜2016年に運行されたクルーズ列車「特別なトワイライトエクスプレス」の乗客や旅行会社からの要望を受けて設定したという。旧トワイライトエクスプレスがあったからこそ、実現したグレードだ。

伝統を受け継ぎつつ新しいデザインを

こうしたデザインは、最初から以前のトワイライトを強く意識していたのだろうか。瑞風の空間デザインとインテリアを手がけたインテリアデザイナーの浦一也氏は、直接の結びつきについては否定する。

「全く新しい列車ですから、以前のトワイライトエクスプレスと完全に結びついている訳ではありません。伝統を受け継ぎつつ、どこか懐かしさを感じていただけるようにデザインしました」(浦氏)

エクステリアをデザインしたインダストリアルデザイナーの福田哲夫氏も「車体のグリーンは、トワイライトエクスプレスのダークグリーンを受け継ぎつつ、単なるソリッド色ではない高品位な色彩にしました。以前の列車から進化していると捉えてもらえると嬉しい」と語る。

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