「日本国籍」取得した元米国人の斬新な本音 国籍とはもっと柔軟な概念であるべきだ

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ちなみに、日本のように二重国籍を認めていない国に国籍を変更する場合は、元の国籍を放棄しなければならない。米国人が国籍放棄を希望する場合は、面接を受けてその理由を弁明し、放棄手数料としてなんと2350ドルも払わなければいけない。これはもともと450ドルだったのが、近年米国籍を手放す人が増加していることに伴って値上げされたのである。

しかも、国籍を放棄する人(や永住権を放棄する人)は、過去5年間の所得税の納税証明書を提出しなければならず、その5年間の平均年収や保有資産に応じて「退去税(Expatriation Tax)」を支払わなければならない。こうした事実を踏まえると、米国人は海外在住中に自国に所得税を支払う必要がある数少ない国民だといえる。ちなみに、非居住者が外国で得た収入に対して課税するもうひとつの国は、エリトリアである。

さて、国籍取得の問題について議論するとき、考えなければいけないのが、主に欧州や中東に移住するシリア難民についてだ。彼らの多くは、内戦で分断されたシリアから命からがら逃げ出してきており、身分証明書すら持っていないケースが少なくない。無事に亡命できたとしても、その多くは現在も国籍どころか、居住権すら得てない可能性がある。加えて、5万人以上のシリア人の子どもが亡命先で生まれたとみられている。

日本人が考える「国籍」とは

これだけ多くのシリア人が国外へ流出している中、「国籍」はもっと現実的かつ実践的、そして柔軟に語られる必要性が生じてきている。特に亡命先で生まれた子どもの場合、その多くは自らの故郷を知ることなく、新しい国で育つことになる。しかし、その国で永住権、あるいは国籍を得られないかぎり、将来シリアへ強制送還される可能性もある。こうした事態を避けるためには、シリア難民は亡命先の居住者または、国民として認められ、新たな社会の一員となる必要がある。

国籍とは実際のところ極めて複雑な概念で、「国籍(合法的にその国に所属すること)」と「民族性(言語、人種、地理的なつながりなど))」の違いを理解していない人は少なくない。文化的背景や人種、伝統などはそれに付け加えられるもので、また別の問題だ。日本人は国籍と民族性をほとんど区別しないとしばしば指摘され、日本人であることは、日本国籍と民族性の両方を持つ人を指すと思われている。この考え方は、日本のテレビや日本人論を語る数多くの書籍においてよく見られる。

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