中高生はなぜLINEで知らない人と出会うのか

「自画撮り」による被害が深刻化している

LINEは2013年9月から順次、出会い系被害を未然に防ぐため、18歳未満によるID取得と検索機能の制限を実施しました。LINEのIDは英数字の文字列だけでアカウントを教えることができる便利な機能なのですが、掲示板やTwitterなどに書き込みやすく、また取得したIDは変更することができないため、一度流出するとアカウントを削除するしか自分を守る手立てがなくなります。そこで、LINEは青少年保護のために18歳未満のID取得を禁じたのです。つまり、現在は子どもの名義で携帯電話を契約していれば、IDを使ってアカウント交換することはできません。

しかし、LINEで知らない人と出会う新たな方法が、新機能のサポートにより生まれているのです。それは「タイムライン」でハッシュタグを使う方法です。

ハッシュタグで公開投稿を検索できる

「#profile」の検索画面。LINEアカウントのURLを張る人もいた(筆者撮影)

LINEでつながっている「友だち」に近況を投稿できる「タイムライン」は、投稿の公開範囲を「全体に公開」に設定できるようになりました。「全体に公開」した投稿は、LINEユーザー全員に読まれます。「全体に公開」に設定された投稿には、地球のアイコンが付いています。

さらに、タイムラインの投稿に「#(ハッシュタグ)」機能がサポートされました。たとえば「#バレンタイン」といった文字列を投稿に追加すると、ハッシュタグをタップするだけで、同じハッシュタグの投稿を検索することができます。検索結果に表示される投稿は公開範囲に準じているので、「友だち」に限定した投稿なら自分の友だちにしか表示されませんが、「全体に公開」にすると、「友だち」以外にも自分の投稿が表示されます。

この2つの機能がサポートされたことにより、LINEユーザー全体の投稿をハッシュタグで検索できるようになったのです。

そして2016年秋、LINEはプロフィール画像を変更した際、「#profile」というハッシュタグを自動で付けてタイムラインに投稿する機能をサポートしました。設定を変更しなければ、プロフィール画像を変更するだけでハッシュタグ付き投稿になり、さらに公開範囲が「全体に公開」であれば、LINEユーザーにプロフィール画像を変更した投稿が公開されてしまう状況になったのです。

現在は「#profile」の自動付与はないため、プロフィール画像の変更に不安を感じる必要はありません。しかし、これをきっかけに「#profile」タグが広く知られ、異なった使い方がされるようになりました。

今や「#profile」は、知らない人と出会えるハッシュタグになっています。「#profile」の画面には、「暇だから誰かはなそ」「無言追加おっけーです」などの文章が次々と投稿され、「話したい」「追加したい」といったコメントが表示されていきます。

次ページその様子を実際に見る方法がある
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