米国企業の重しになる、中国経済の減速 次なる期待は中間層の拡大
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 中国経済の減速が米国企業の重しとなり始めている。米大手企業の中国売上高比率は近年、急上昇しているが、かつて2桁成長を誇った中国経済は7.5%成長に減速。過剰与信や住宅バブルに対する懸念も浮上している。
外食大手のヤム・ブランズ
ニューエッジの市場戦略担当ディレクター、ロバート・バン・バテンバーグ氏は「米国企業の中国売上高比率は近年、大幅に増えており、中国の影響が年々大きくなっている」と指摘。
メリルリンチのファンドマネジャー調査でも、中国経済のハードランディングに対する懸念などを背景に、新興国株式への投資配分が約12年ぶりの水準に低下している。
米国では、工業、高級品、商品(コモディティー)、消費財分野の企業で、中国売上高比率が大きく伸びている。
17日には著名ヘッジファンドマネジャーのジム・チェイノス氏が、建機大手キャタピラー
キャタピラーは、売上高の約25%をアジア・太平洋地域に依存している。