国際派モデルが売れない芸人と結婚した理由

アントニオ小猪木が育む24cm差夫婦の絆

しかも夫の主な仕事は、長州小力さんなどが所属する、ものまねプロレス団体の営業。体が資本の商売。今年46歳の夫は、子供が20歳を迎えるころには65歳。身体を張った芸はいつまで続けられるのか。

はるみさんはもう一つの不安もある。それは、夫が一人では何もできないこと。実ははるみさんと結婚した42歳まで実家暮らしだった小猪木さん。これまで身の回りの世話は全て母親に任せていたため、生活に関することは何もできない。

結婚してからも家のことは全て妻任せ。妊娠するまでは、夫の身の回りの世話も全く苦にならず当たり前のようにやってきたはるみさん。まもなく夫は父親になる身。本当にこのままで大丈夫なのか? 日に日にその不安が募っていたはるみさんは、ついに夫に本音をぶつけた。

ついに夫婦が激突!

お腹が大きくなるにつれ、日に日に大きくなる不安。ついに妻は夫へ投げかけた。

妊娠した妻には夫に対する不安が募った

「モノを手に届くところに置いておくと全部、赤ちゃんにぐしゃぐしゃにされちゃうみたいだから、本とかもいらないものは処分する。お父さんが散らかしたら子供もそういう風になるから、ちょっとずつ自分からやってほしい」

優しい問いかけの中に隠れた、「父親になる自覚を持ってほしい」という思いは真剣だった。しかし、これを聞いた夫の言葉は

「女の人は10カ月かけて子供を身ごもって授かって、おまけに母性本能も男性より強いから、どんどん母親としての自覚が芽生えるけど、男は生活が何も変わらないから急に父親の自覚を持ってほしいとか言われてもピンと来ないんだよ。だからといって男はいいんだっていうのはないよ。俺だって少しずつ変えて行こうとしてるけれども、あんまりハッパかけられても自分の心と意識がどうしても遅いから」

どうやら、父親になるという自覚は芽生えていない様子だった。 

妊娠33週目。妻・はるみさんに大変な問題が起こる。なんと、切迫早産の恐れが出てきてしまったのだ。36週目までに生まれてしまうと、呼吸器などが未発達なため、場合によっては赤ちゃんが命を落とすこともあるという。37週目のいつ生まれてもいい状態になるまで、はるみさんは絶対安静を余儀なくされた。

そんな全く動けない妻を見て、小猪木さんに変化が現れた。今まで妻任せで全くやらなかった洗濯、掃除、さらには慣れない手つきで妻のために手料理をつくるまでになった。妻の大変そうな姿を見て、新しい命を生み出すことがいかに大変かを夫は知ったのだ。

次ページ少しずつ芽生えた父としての自覚
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