約100万円!有機ELテレビ続々発売のワケ 一般人が買える値段になるのは何年後か?

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LGのコピー「今の液晶か、次の有機ELか」。有機ELはまだ遠い存在か(撮影:風間仁一郎)

「4Kというだけで高価格帯を維持するのは厳しい」(ソニーマーケティングの河野弘社長)といわれる中で、ハイエンド製品として高い価格設定で売り出せる有機ELテレビの存在は貴重といえる。

お茶の間に浸透するのはまだ先

問題の価格は「初年度は高いとしても、(販売量が増えることで)年々パネルのコストは下がり、テレビの価格も下がる」(鳥居氏)という。また、現在はLGが独占状態のテレビ用有機ELパネル市場だが、ソニーとパナソニックの有機EL開発部隊が分社・統合したJOLEDなど、テレビ用有機ELパネルの開発を進めているメーカーが将来的に量産に成功すれば、価格競争が始まり、手の届く値段になる可能性もある。

その日のためにも、各メーカーは有機ELテレビメーカーとして出遅れるわけにはいかず、そろって国内発売に踏み切ったものとみられる。

いずれにしろ一般家庭のお茶の間に浸透するのはまだ先の話。しばらくは高すぎる有機ELテレビと、一層安くなる液晶テレビで勝負しなければならないメーカーの苦悩は続きそうだ。

田嶌 ななみ 東洋経済 記者

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たじま ななみ / Nanami Tajima

2013年、東洋経済入社。食品業界・電機業界の担当記者を経て、2017年10月より東洋経済オンライン編集部所属。

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