また、iCloud Driveも利用可能になる。これをオンにすると、PC上にiCloud Driveのフォルダが作成される。このフォルダにデータを入れると、自動的にデータがiCloudにアップロードされ、iPhone側からデータを閲覧できる。作成した書類などをここに保存しておけば、出先でもiPhoneだけでサッと確認できて便利だ。WordやExcelなどのデータも、iPhone側のiCloudアプリからそのまま開くことができる。
iPhone側でiCloud Driveを使うためには、「設定」→「iCloud」→「iCloud Drive」を開き、「iCloud Drive」をオンにすればオーケー。すると、iCloud Driveのアプリアイコンがホーム画面に追加される。PC側からアップロードしたデータを読みたいときは、このアプリを開けばよい。
2.ブラウザの閲覧履歴を連携する
iCloudアプリを使えば、Internet Explorerのブックマークを同期することはできる。ただし、あくまで同期の対象はブックマークのみ。MacのSafariとiPhoneのSafariのように、開いているタブや、ID、パスワードの共有などはできない。WindowsにSafariをインストールすれば解決……と思いきや、すでにWindows版の開発は終了している。逆に、マイクロソフトはInternet ExplorerやEdgeといったブラウザを、iPhone向けに提供していない。
そのため、PCとiPhoneの双方でブラウザを連携させるなら、サードパーティのアプリをインストールする必要がある。代表的なのが、グーグルのChromeで、Windows版とiPhone版の両方が存在する。Chromeの場合、グーグルアカウントにログインしておけば、ブックマークの同期だけでなく、開いているタブや保存しているID、パスワード、閲覧履歴などまで同期できる。
使い勝手の面では、タブ表示に対応していたり、閲覧履歴やログイン情報などが残らない「シークレットタブ」を備えていたり、グーグルの音声検索に対応していたりと、多くの点がSafariと共通している。モバイル版サイトからPC版サイトへ切り替える機能も存在する。そのため、Safariからの乗り換えても、あまり違和感を感じることなく、使うことができるはずだ。
また、Chromeならではの機能として、「ウェブページのプリロード」機能もある。これは、あらかじめユーザーがアクセスするであろうリンク先のページを読み込んでおく仕組みのこと。事前に通信を行っているため、ページの表示速度が高速になる。通信量が増してしまうデメリットはあるが、モバイルデータ通信を利用している際にも、ウェブページのプリロードをオンにすることが可能だ。
GmailやYouTube、Google Mapsなど、ほかのグーグルアプリとも連携するため、ChromeはぜひiPhoneにインストールしておきたいアプリと言える。また、Safari以外では、Firefoxなどのブラウザが同期機能を備えている。標準ブラウザがそれぞれ異なるWindows PCとiPhoneを連携させる場合は、これらのサードパーティ製アプリに頼ることをオススメしたい。
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