過去1年で株主に儲けさせた100社ランキング

「ギャル向け雑貨店」への投資が1年で5倍に

市場関係者の間では、2015年夏の日経平均高値奪回への期待が高まっている(撮影:尾形文繁)

2年初の連続暴落に始まり、2月から11月初旬まではボックス相場が続いた2016年の日本株市場。英国のEU離脱や不安定な中東情勢など海外要因に加え、冴えない国内景気や企業業績が株価の頭を抑えていた。しかし、米国大統領選挙でトランプが勝利してからは様相が一変。新政権が積極的な財政支出や(選挙公約とは逆に)富裕層・ウォール街寄りの政策を打ち出すことへの期待感から、先進国市場での株価急伸が始まった。

米国の金利上昇で為替はドル高・円安基調へ反転、つれて日本株を売ってきた海外投資家が再び日本株へ回帰し、日本株市場も復調した。年初の水準を回復し、アベノミクス開始以降の高値である2015年夏の水準奪回に向け、市場関係者の期待も高まっている。

内需関連のベンチャーや中堅企業が上位に

さて、個別銘柄では、この1年の上昇株はどのような銘柄だったのだろうか。2015年12月18日終値から2016年12月20日終値までの値上がり額に、当該期間中の配当金を含めた金額を算出。この金額の2015年12月18日終値に対する比率(トータルリターン)でランキングした。2015年12月18日終値で株を買い、2016年12月20日終値で売っていたとしたら、配当込みでどれだけの儲けが出たかを意味する。

1位のジー・スリーホールディングスは、渋谷109などに出店するギャル向け雑貨店などを手掛ける会社。業績不振が続いていたが、2016年8月期に黒字転換し、2017年8月期も伸びることが好感され、株価は約5倍もの急騰を演じた。2位の平田機工は、生産設備エンジニアリングの中堅メーカー。海外での有機EL投資の活発化で業績が急拡大、テーマ性も追い風に大躍進を遂げた。

当然ながら、上位にはベンチャー、中堅企業が多いが、バトミントンとテニス、ゴルフ用品のヨネックス(61位)や、電子制御の横編み機世界首位の島精機製作所(76位)など、時価総額が1000億円を超える大手企業も顔をのぞかせている。

足元の日本株市場は復活しつつあるが、それでもこの期間で日経平均の上昇率はわずか3%。一方で、個別銘柄への投資では、配当を含めて投資額が倍増以上となった会社が68社あった。これが株式投資の醍醐味であり、また銘柄選択のリスク、難しさということになる。

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