「世界最高のレストラン」は何がスゴいのか コペンハーゲンが誇る「NOMA」の秘密
低予算、最大限、最先端のライフスタイル――。ごく普通のサラリーマンなのに、月に一度は海外旅行へ出かける橋賀秀紀氏。有名な星付きレストランにも足しげく通う、世界のレストラン事情に通じる、格安旅行の達人だ。
同氏がそのノウハウを惜しげもなく披露するのが週刊東洋経済の新連載「サラリーマン弾丸紀行」。12月3日号(11月28日発売)に掲載された連載第1回の全文をお届けする。
私は首都圏在住の凡庸な40代。妻と共働きだが、二人とも勤務先は中小企業で稼ぎも知れている。それでも「3日休めたら海外」というルールを定め、月1ペースで海外旅行に出掛ける。
とりわけ楽しみにしているのが現地での食事。第1回はデンマーク・コペンハーゲンにある「世界一」のレストランを取り上げたい。
「エル・ブリ」の45席に年間200万人の予約が殺到
長い間、世界の食は、フランスを中心に回ってきた。現在でも公式晩餐会ではフランス料理を供するのが外交のプロトコルとなっている。しかし美食の世界では21世紀以降、スペイン、そして北欧や日本、中南米が脚光を浴びるようになった。
口火を切ったのがスペイン・カタルーニャのレストラン、エル・ブリだ。液体窒素を利用するなど、化学的な手法を取り入れた料理で注目を集め、世界のベストレストラン50で2006年から4年連続1位を獲得した(2011年閉店)。45席に年間200万人の予約が殺到し、世界一予約が取れないとも言われ、話題を呼んだ。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら